天満宮の梅鉢のこと~丑年の絵馬とともに
天満宮にかならずあるもの、
撫で牛と梅鉢。
菅原道真が
「こよなく梅を愛した」…
ただ道真が梅紋を使用したとの
記録は残っていません。
手水舎にも梅鉢がみえます。
古来から清雅な姿と香り、
日本人に愛されたてきたのは、
桜よりも梅でした。
「梅紋」は非常に種類が多く、
写実的な表現の『梅花紋』に対し、
天満宮は幾何学的な図案の
『梅鉢紋』と呼ばれているものです。
梅鉢にはさまざまの
バリエーションがあり…
大阪天満宮は「星梅鉢」、
センターに星が据えられています。
三大天満宮のうち太宰府天満宮は、
梅花紋 ようです。
北野天満宮は梅鉢、
防府天満宮の星梅鉢です。
太宰府天満宮には飛梅伝説が
残っているというのが、
関係しているのか?
愛知県岡崎市にある
岩津天満宮 は星梅鉢。
東京の亀戸天満宮は、
「変り剣梅鉢」と呼ばれるもの。
九州 太宰府天満宮に対して
東宰府天満宮と称された宮が、
1936年に亀戸天神社と改称。
神紋のかたちは「かふたち」、
株立ちをあらわしていて、
その株は太宰府天満宮のこと。
太宰府天満宮との繋がりに因みます。
菅原院天満宮の絵馬には、
丑年の一つ前の子が描かれいます。
それぞれの天満宮の絵馬は、
長岡天満宮で行われていた
「全国の天満宮 絵馬展」より。
京都新京極 錦天満宮
文子天満宮
道明寺天満宮
訪れた天満宮も辛丑年の
絵馬が飾られていました。
菅原道真公と牛との関わり…
菅公は承和12年(845)
丑年のご生誕でありまして、
茸狩りの宴の際、
いずこからともなく子牛が
宴席近くに来たり、
頭を垂れていかにも公を
敬うがごとくであったそうで、
可愛がっていたとか。
太宰府左遷のとき、
刺客に襲われたときも、
荒れ狂った白牛が駆けいで、
命を守ったとか…
こちら長岡天満宮の子牛の像。
京都十六社朱印めぐりにある
吉祥院天満宮の絵馬。
「金のなで牛・くぐり牛」
次はこちらに伺おうかな。