倉敷で遊びょーる④ 有隣荘

大原美術館の川向に立つ 「緑御殿」とも呼ばれる 有隣荘 、 大原家の別邸です。 1928年(昭和3)に 大原孫三郎 が、 病弱な妻を気遣っての思い 「家族の為に落ち着いた住まいを」の 願いで建設されたものです。 道を隔てた「 大原家本宅 」。 江戸時代の町家として造られたもの、 どこからも出入りができ、 家族だけの家庭を持てない、 そんな状況にあったそうです。 「 今橋 」という橋が 倉敷川に架けられています。 児島虎次郎がデザインしたもので、 菊の紋と… 龍の彫刻が彫られています。 大原孫三郎の 辰年生まれ に ちなんだものでして… 有隣荘の襖の引き手。 欄間にも意匠がみられます。 どれも虎次郎の考案したもので、 西洋的なもの 中国風に感じられるものなど、 いろいろ居てオモシロイ。 有隣荘の公開 は、 実は年に2回ほどでして、 ゴールデンウィーク中と 10月の行楽シーズン。 薬師寺主計 と 伊藤忠太 の設計で、 庭園は平安神宮や山県有朋邸などの 名庭を手がけた京都植治の 七代目 小川治兵衞 です。 艶やかな緑色の瓦。 特殊な釉薬が使われていて、 泉州堺の瓦職人 への特別注文。 今の価格でだいたい 1枚3万円 するとか… 二階からは、 大原美術館を眺めることが 出来るそうですが… もとは美術館は虎次郎が作品を 描いていた 倉敷市酒津 に 建てようと思っていたので… 後に大原美術館をここから 眺められるように建てた、 というのが歴史的な経過です。 ※このブログは大原美術館発行の 「倉敷を見つめる、日本近代の遺産 有隣荘」 を参考にしています。