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東ひろしま 西條酒水めぐり⑥ 黒松の井戸

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西国街道であった道を JR西条駅から西に唯一残る 山陽鶴 さん。 ロゴマークは鶴の上に山をあしらったもの、 JALのマークに似ていますが別モン です。  創業は大正元(1912)年の山陽鶴さん。 山陽道の松並木に鶴をあしらって 「 黒松山陽鶴 」と命名されたそうです。 仕込み水も「 黒松の井戸 」って名。 まわりの板壁は、 かなりの年季を感じさせていました。 裏手には蔵元の居宅なんでしょうか? 今は使われてはいないようでしたが、 破風のついた玄関… 装飾彫刻をみるとタダモノではない 雰囲気を醸し出していました。   西国街道に面するところに 割烹「 しんすけ 」さん。 お昼限定の「 三段弁当 」をいただきました。 揚げ物はまさに揚げたてでウマウマ。 こちらは冷製の茶碗蒸し。 フルーツトマト とジュンサイが入ってます。 八寸 タコのサラダ 鯛の湯引き。 どれも地産のものを使われているとか。 コーヒーとゴマムースがついて、 三段弁当は、なんと1,500円なのです!! そして山陽鶴さん 自慢の飲み比べ ! 西条の郷土料理美酒鍋をアレンジの 「 美酒鍋御膳 」は 事前予約は必要ですが、 ランチ価格で頂けるそうです。  広島市内に何店舗か、 山陽鶴のお酒や名物「美酒鍋」が楽しめる 直営店「 倉凛 」を展開されているそうなので、 また広島で楽しめそうです(・ω・)v 山陽鶴酒造  東広島市西条岡町6-9

東ひろしま 西條酒水めぐり⑤ 美人の井戸

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広島といえば 広島東洋カープ 。 市民球団としてスタートした、 そのシンボルは「 たる募金 」でした。 親会社のない市民球団は 設立当初から資金難、 日本野球連盟への 加盟金も払えない状況でした。 解散や合併の話が出たころに、 球団存続に必要な400万円は、 本拠地であった広島総合球場入口に 設置された酒樽2つに集まったもの。 その時の樽こそ、 「 福美人酒造 」さんのものだったとか。 福美人を支えるのは「 美人の井戸 」。 その名の通り、 やわらかくやさしいお酒に変身します。 酒蔵に 洋館は付きもの なのです。 古い伝統を受け継ぎながらも、 醸造という特権を持つ 富裕層でもあったことを示しています。 事務所として現役に使われていましたが、 外階段がもともとなのかは不明です。 玄関先には 杉玉 が掲げられています。 洋館の上にも 「赤瓦」 がみえます。 冬は積雪に見舞われる西條の地、 夏には強烈な陽射しが照りつける土地柄、 その各国な環境に耐えうるのが「赤瓦」。 黒瓦とはちがって、 釉薬に「 来待石 」が使われています。 高温焼成でガラス釉、 その耐性を生んでいます。 恵比寿庫に聳える 赤レンガの煙突 。 高さは27mもあって、 酒都西條でも一番高いもの。 世に「 西条酒造学校 」といわれた 福美人酒造さん。 酒造技術者の教育養成と 「発酵工学研究者実践学校」 というのにに指定されていま す。 酒造りの技を伝えたのが、 酒都西條をリードしてきたといわれる、 先代杜氏の 道面定 (どうめん さだむ) さん。 伝統を引き継いだ小味のきいた、 まさにキレのあるするどい酒を楽しみました。  美人店主 幸山洋子 さんにススメられ。 たくさんイタダキマシタ(・ω・)v HPより 福美人酒造  東広島市西条本町6-21

東ひろしま 西條酒水めぐり④ 冥加の水

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西条酒の中で最も古い歴史をもつ 白牡丹酒造 を支える仕込み水は、 西條ののなかでも 2つの井戸 があって、 銘柄により使い分けてられています。 その一つが「 冥加 (みょうが) の水 」。 西條が 四日市 と呼ばれいていた頃から、 旅人の渇いた喉を潤していたそうです。 「目に見えない神仏のお助けを  戴くことができる」 水は、 旅の疲れを癒やす存在だったのでしょう。 創業蔵である「 延宝蔵 」は、 延宝三年(1675)の創業に由来します。 いまも一部が現存していて、 石組となまこ壁 が 当時を偲ばせていました。  古書によると… 関ヶ原の戦いに敗れた 島左近 勝猛の次男である 彦太郎忠正が西走し、 安芸国 西條に足を止め、 忠正の孫、六郎兵衛晴正が 延宝3年(1675)に創業したとか。 酒銘は、 天保10年に京の五摂家のひとつの、 鷹司家 より品質を賞せられ、 家紋にちなんだ 「白牡丹」の命名を拝受 して、 自筆の扁額を 賜ったことによるそうです。 白牡丹酒造  東広島市西条本町15-5

東ひろしま 西條酒水めぐり③万年亀井戸

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キレイは「 龜齢 」と綴る。 「 亀は万年 」の言葉のごとく 長命と繁栄を願って命名されたのは、 明治30年頃のことなのだそうです。 甘口の酒が多い広島酒のなかでは、 辛口の酒でのどごしを 身上とされているそうです。 ・・・が 酒蔵めぐりも中盤でしたので… 「 吟醸ジェラート 」でクールダウン。 ノンアルだから  こどもちゃんOK です。 ここにも昭和初期に建てられた洋館! 洋館付き住宅のような構成ですが、 工場事務所付属の応接室 として設え 下見板に上げ下げ窓というシンプルな作り。 窓に取り付けられた 金属柵であること が、 個人住宅との違いを感じさせていました。 亀齢酒造  東広島市西条本町8-18

東ひろしま 西條酒水めぐり② 天保井水

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創業より伝わる 名水「 天保井水 」で酒を醸し、 1969年に業界に先がけて 「 防腐剤無添加酒 」を世に問いかけて、 添加物をかたくなに拒んできた酒造り。 地元の地名を冠する 西條鶴 さん。 発祥は江戸時代後期の天保年間、 創業明治37年なのだそうです。 米はほぼ100%を地元広島のもので まかなわれているそうでして、 なかでも「 農林22号 」は農家との契約栽培、 「西條鶴」のみ使用のこだわりの米です。 水は名水「天保井水」を用います。 地下22mから汲み上げているとか… 豊かな伏流水も少しづつ、 変化をみせているのでしょうか。 今も現役で活躍している煉瓦の煙突は、 西條では唯一のものだそうです。 厳冬期に酒造りを限定しているおかげで、 後切れのよいさらりと飲めるお酒でした。 社長さんはこう語ります… 「米と水、  そして手造りという三つの要素が、  うちの酒造りの柱になりますね」 西條鶴酒造  東広島市西条本町9-17

東ひろしま 西條酒水めぐり① 福神井水

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8月6日のピースナイター。 今年も行ってきたのですが… その前に東広島市の 西條酒水めぐり 。 標高250m〜300mの 盆地に位置する 西條 。 竜王山の伏流水 が井戸水となって、 その名水が 仕込み水 になっています。 賀茂鶴 (カモツル) さんを支えるのは、 福神井水 (ふくじんいすい) です。 水質は素材の繊細な味を引き出し、 緑茶・紅茶・炊飯など、 料理全般に適するそうです。 PH 6.9で、有機物0.5mg/以下で 上水道水質基準に適合という分析結果。 ペットボトルやポリタンクで、 汲みに来る人が多いとか…。 銘柄の賀茂鶴の 賀茂 は地名とともに、 酒を造る= 醸す を意味するそうで、 鶴 の気高さにあやかった名が冠されています。   こちらの洋館は 「 賀茂鶴酒造 本社事務所 」です。 呉市出身の 豊田勉之 さんの設計で、 1927年に建てられた木造の洋館です。 奥行きのある白い下見板に 淡いグレーで窓枠がくっきり。 構造材を浮き立たせられていて、 単純な田の字や井組みではない凝った 桟の上げ下げ窓が並んでいました。  広島県を代表する酒蔵のルーツは、 本陣が西條に置かれた折に、 訪れる大名のために 造られたことに辿ります。 「金箔入り大吟醸」のさきがけ として 1958年に 発売された 大吟醸酒をゲットしました!! ラベルの二羽の鶴は「信頼」を表し、 富士山は日本一の山にあやかるもの。 品質日本一をめざす「志」を 示されているそうです。 酔いつぶれない程度に イロイロいただきました。 賀茂鶴酒造  広島県東広島市西条本町4−31