イケフェス大阪2017 浪花組本社

去年のイケフェスのころに、 村野藤吾のファサード⑩ で 紹介した 浪花組本社ビル の ガイドツアーは13時~… やはり雨のため行列なく、 見せて頂くことに。 「足元わるいところ ホンマありがたいことですわ」と、 法被姿 のお兄さんに歓待されました。 株式会社 浪速組は、 村野藤吾の 左官工事 を 数多く手がけました。 三代社長 中川貢 さんは、 施主として村野の7つの建築、 そして邸宅を依頼しました。 社長室にあった 村野藤吾さんの新聞記事。 大理石張りのエレベーター廻り 1階のメインカウンターは、 下部にもアールが付いています。 最上部のベランダ柵。 最上階にはベニヤ板で 補強されていました。 というのも阪神大震災で、 少しクラックが生じたそうです。 村野事務所に了解をとって、 このように設えられました。 柱にも 面取り 。 とにかく村野さんは、 角を落とすということに、 心血が注がれたそうです。 それに応えた左官士の 仕事がスゴいです。 村野さんの手摺りの、 持ち心地さを感じながら、 階下へ。 4階応接室。 ※ 奥に見える 電話台 ビル竣工に合わせて村野さんが、 デザインした1964年製。 応接セットも村野デザイン。 引き出し家具の脚も 下に行くに連れて細く。 ※ 施主 中川貢さんの好みを反映した、 重厚な椅子は威厳を保ちつつ、 各部には丸みを帯びた仕上がり。 ※ こちらの 脇机(飾棚) は、 直線的な印象は強いのだけれども、 天板の外周や裏側、 どの部分にも角はきっちりと面取り。 手で触れた時に角張りを 感じさせない… 実際に触らせてもらった(・ω・)v こちら立入禁止の張り紙があるが… ※ こちらも村野デザインの 4階理事長室前室の 受付机 。 勾玉のような曲線を描く天板、 下へ行くほどすぼまっています。 ※ 実際に置かれていたら こんな感じとか。 ちがうバリエーションも ありました。 浪速組さんは、 もともと 火消し だったと。 4階会議室の椅子は、 中川悠基氏が設計を依頼した 「 喫茶プランタン 」から、 持...