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イケフェス2018 浪花教会

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天気がいいのでモダン建築街道 とも言われる“ 三休橋筋 ” へ。 何度も見慣れた “ 日本基督教団 浪花教会 ”だが、 礼拝以外に中に入らせてくれる。 そんな イケフェス大阪 の日。 浪花教会の起源は古くて、 設立は1877年の 明治10年に遡ります。 ここに教会堂が建てられたのは 1890年 のことで当時は木造。 大阪船場でのキリスト教信仰に 大きな役割を果たしてきた場所。 大理石のカーブが美しい階段で 2階の礼拝堂へ… 「禮拜堂」 と綴られる 右から文字の銅板。 黄色や緑色の色ガラスから、 三休橋筋の光が注ぐ。 ファンならすぐ分かるという… 「ウィリアム・メレル・  ヴォーリズ」 の 設計指導によるもの。 重厚でこってりとした 色合いの 框組木製パネル オーク ワックス仕上げの パイプオルガン … 2002年の建造とか クリーム色に塗られた壁や天井 数種の彩りが添えられているだけ プロテスタント教会 の シンプルさはホッとさせます。 夜の雰囲気もなかなか良くて、 大阪ガスの寄贈などによって 設置されたレトロな “ガス燈” の灯り と奏でる 表情は一見の価値アリです。

明治村ふたたび〜聖ヨハネ教会堂

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1907年(明治40年)京都の 河原町通り に建てられた プロテスタント 日本聖公会 の教会。 二階が会堂、 一階は日曜学校や幼稚園。 ロマネスク様式 が基調、 そこかしこに ゴシックデザイン 。 正面の妻そして両妻に 大きな 尖塔アーチ の窓。 室内の明るさがとても印象的。 一階がレンガ造 そして二階が木造。 屋根は 軽い金属板 が葺き、 地震の多い日本を知った構造。 設計はアメリカ人 ガーディナー 。 1880年に来日し 立教学校 の校長に、 建築家として 立教大学校校舎 、 明治学院ヘボン館 を遺しています。 「聖ヨハネ教会堂」 旧所在地 京都市下京区河原町通五條 建設年代 明治40年(1907) 【国・重要文化財】

熊本たてもの めぐりん④ 手取教会

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熊本城、熊本市役所に近い 市街繁華街の真っ只中に建つ 鉄筋コンクリート造教会堂 「 手取教会 」。 通り向かいは 鶴屋百貨店 鶴屋百貨店さんは、 1951年創業。 教会は 1928年に竣工 だから、 この街ではかなりの先輩格。 鉄筋コンクリート造教会堂は、 九州地区でも初めてのもの。 鉄川与助 という人は、 かつての隠れキリシタン集落の 教会を数多く手掛けられた人。 長崎県の五島や平戸、 熊本県の天草に建築が 集中しているそうです。 鉄川与助さんは、設計だけでなく、 施工もされたそうで 棟梁建築家 と呼ばれています。 単層屋根構成の 切妻瓦葺き 、 正面中央に方形平面の鐘塔、 頂部には 八角ドーム を頂く。  第二層には丸窓を置かれ、 その上に円形 アーチ形組長窓 が 開口部として設けられています。 左右脇出入口にも、 簡単な切妻屋根。 石造を想わせる 溝 が 付されている。 内部に入ってみたら、 天井一面に広がる ピンク色 の 花のレリーフがあるとか… 熊本の地の布教に入ったのは J・Mコール神父 という人、 1901年(明治34)12月、 この地を 教会用地として購入、 和風大広間風 の 大きな 教会堂だったそうです。 教会堂建物の研究者 川上秀人 氏は、 「鉄筋コンクリート造の  初めての 出現である  手取教会堂において、  教会堂建築の  将来あるべき姿として、  意匠と構造を一体化した  一つの試みを為したと言える。  それは 棟梁建築家 としての  静かな挑戦とも思われる。」と… 都会のオアシスとして、 引き継がれることを願いたい。 「手取教会」 竣工年:1928年(昭和3) 設計 :鉄川与助 構造 :鉄筋コンクリート造平屋 所在地:熊本市中央区上通町3−34