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神戸海岸通をゆく⑥ ブロックとハートの街づくり

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「 旧居留地十五番館 」 居留地の建設に取り組んだのは 兵庫県初代知事の 伊藤俊輔 その人でした。 実作業である測量は イギリス人の C.ブロック 、 区画づくりは同じイギリス人の 土木技師 J.W.ハート という 土木技師が担ったそうです。 およそ500m 四方の敷地、 南北8本、東西5本の ストリートで区切る。 建設当初は人道と車道に分けられ、 人道は煉瓦舗装だったそうです。 コロニアル様式 の建物は、 もともとは1881年ごろのもの。 阪神大震災で全壊したのですが、 1999年に復旧工事が完成し、 建築会社の持ち物になったあと、 2012年にレストランが開業。  鎧戸 など窓枠なども出来る限り、 当初のものに近づけてあるそうです。 KOBEの人気スポットのひとつ。 「 旧居留地38番館 」 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ の設計。 もとは ナショナルシティバンク の 神戸支店として 建てられたものだそうです。 大丸神戸店の一角を占めていて、 いまは有名ブランドの 旗艦店になっています。 コリント式オーダー は控えめ… 裏手は玉手箱のような ラッピングが施されています。 そうそう… 伊藤俊輔とは あの 伊藤博文 のことです。 アメリカ領事館 →神戸旧居留地15番館 建築年:1881年(明治14) 設計 :不詳 所在地:神戸市中央区浪花町15 ナショナルシティバンク 神戸支店 →神戸旧居留地38番館 建築年:1929年(昭和4) 設計 :ヴォーリズ建築事務所 所在地:神戸市中央区明石町38

神戸海岸通をゆく⑤ 神戸旧居留地へ

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外国人居留地が 開設するのが決まったのは、 いまから150年ほど前のことで、 日米修好通商条約 によるもの。 神戸開港が実現したのが 1868年1月1日のこと。 「 神戸海軍操練所跡 」 勝海舟 がここに 海軍操練所を求めたのは、 江戸末期に 網屋吉兵衛 (あみや きちべえ) が築いた 「 船たで場 (ふなたでば) 」を 引き継げると思ったからそうです。 船たで場とは、 船底に付いた貝殻や船虫などを 焼くための施設のことで、 いうなれば「 ドッグ 」に相当するもの。 J.H.モーガン 設計の 「 チャータードビル 」。 コリント式オーダーの 新古典主義建築。 細部の装飾には、 全くの手抜きがないのです。 見上げると ここにも クライスラービル 。 「 川崎汽船 本社ビル 」には、 扇型の装飾は抑えに抑えたことで、 ビルに輝きを降り注ぎつづけている。 「 神港ビルヂング 」と名乗る今も。 神戸居留地であったことを、 気品に寡黙に伝えています。 回転扉を回すと… 重厚な床タイルが 出迎えてくれました。 チャータード銀行 神戸支店 →チャータードビル 建築年:1938年(昭和13) 設計 :J.H.モーガン 所在地:神戸市中央区海岸通9 川崎汽船 本社ビル →神港ビルヂング 建築年:1939年(昭和14) 設計 :木下建築事務所 所在地:神戸市中央区海岸通8