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文楽ぬ忠臣蔵その弐 二つ玉と一力

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五段目~七段目は 夏休み文楽公演 にて ホールには 「 ビックリマン☓文楽 」 由良助カーン の パネルがありました。 「五段目 山崎街道出合の段」 そして「 五段目 二つ玉の段 」 浮世絵は 歌川国芳 の 「化物忠臣蔵 五段目」 うかつにも火縄銃の火が、 雨で消えてしまった… 勘平は提灯の火を 分けてもらおうと、 「イヤ申し申し。  卒爾ながら火を一つ」 目玉は飛び出ちゃって 化物の自由すぎる ポージングがオモシロイ。 「 六段目 身売りの段 」 「 七段目 祇園一力茶屋の段 」 由良助 が顔世からの 密書を読む場面へ… 床下に隠れた 斧九太夫 が、 盗み見ています… 国芳 だとこうなちゃう。 実は おかる も手鏡で 見ているんですけどね(笑) 読めたかどうか?は、 ちょっと分かんないけど。 「ビックリマン☓文楽」 コラボのシール… こんなんが配られたとか。 こちら 鳥文斎栄之 の 「 見立忠臣蔵七段目 」。 ここでは 寛政三美人 に 置き換えられています。 描かれているのは、 高島おひさ と 難波屋おきた との趣向。 五段目より七段目。 あらすじは… まんが「仮名手本忠臣蔵」 にて

文楽ぬ忠臣蔵その壱 由良助はまだか?!

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今年は 国立文楽劇場 の 開場35周年ということで、 『 仮名手本忠臣蔵 』が、 どんと! 全段完全上演 。 通して見ておりまして… 一回目の鑑賞から振り返り、 大序より四段目まで… 浮世絵と川柳を添えて、 綴って参りますので、 お付き合いください。 「大序 鶴が岡兜改めの段より」 川柳 「前表は兜の数も四十七」 兜の数も四十七とは 仇討ちの予兆とか… 物語は、鎌倉の 鶴が岡八幡宮 から始まります。 塩谷判官の美しい妻 顔世御前 は、新田義貞の兜を 確かめるために呼び出され、 高師直 と対面。 ここがドラマの発端。 「二段目 桃井館力弥上使の段」 桃井若狭助の屋敷に、 塩谷判官の使者… 大星由良助 の 息子  力弥 が 使者。 「三段目 下馬先進物の段」 川柳 「餌をかわぬが    鷹の羽の落度なり」 鷹の羽は塩治= 浅野 の紋所、 鷹の縁で餌をやらぬ とは、 賄賂をつかわぬ との意。 「 四段目 花籠の段」 高師直に侮辱され、 城中で思わず抜刀。 閉門の処分を受けた 塩谷家ではその後… そして「通さん場」の 「 塩谷判官切腹の段」 「通さん場」 とは… 茶屋から菓子や弁当などを 客席に「通さん」。 判官が切腹したあとは、 ほとんど台詞がなく、 三味線の二の糸が 響く静寂な舞台。 「寒さとはカラ二の  つなぐ間なりけり」 と… 大序より四段目まで あらすじは… まんが「仮名手本忠臣蔵」 にて わかりやすいですよん。

イブイブで文楽でハレル〜や

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クリスマス・イブとなりました。 この日を愛しむ人々の心が いつも平穏をもたしますように。 イブイブな日に大阪元川口居留地にある 川口基督教会 で「ゴスペル・イン・文楽」を みせてもらいました。 10月の 水都大阪フェスでアヒルちゃん を 見たついでに寄ったときに その開催を偶然知りました。 指定席券は早くに完売していたようですが、 当日「 立見券 」が販売されるというので、 行ってみると...半額で見れることに。 「 川口居留地 」と呼ばれたこの地は、 多くの来日宣教師たちが伝道をはじめ、 ミッションスクールなどが建てられました。 1869年、長崎から大阪にやってきた 米国聖公会宣教師 C.M.ウィリアムス主教は、 ここ川口に移住されたそうです。 翌1870年、 英学講義所を開校するとともに、 英語による礼拝を始められます。 これがこの地での、 キリスト教宣教の始まりと伝わっています。 1881年に教会が設立され、 現在の礼拝堂が建設は1920年のこと。 しかし、1995年1月17日の 阪神・淡路大震災では、教会も塔が倒れ、 礼拝堂も大きな被害を受けられました。 取り壊しするしかないとも思われましたが、 世界中の多くの人の支援もあって、 1998年に礼拝堂は復元されたのだそうです。 重厚なレンガ造りのゴシック風建築、 そして頭の尖った尖頭アーチ窓、 2階建塔屋はどこか 同志社大学良心館 の モデルとなった同大学の啓明館を思わせます。 同志社大学 啓明館 震災後耐震補強なども施されたが、 経年劣化もあって雨漏りなどが 見られるようになっていたのだそうです。 この話を聞いたのがクリスチャンでもある 人形浄瑠璃文楽の 豊竹英大夫 (とよたけはなふさだゆう) さん。 「文化的価値のある教会で文楽を上演、 収益金を寄付し、修復に役立てたい」と提案され、 この公演が実現することになったそうです。 指定席の方の案内が終わってから...教会へ。 礼拝堂内はいつもと違った表情。 大夫と三味線が出語りで演奏する 「 床 (ゆか)」という場所は、 本来は舞台の向かって左手である 上手側にあるのですが、 パイプオルガンがあるので下手に。 衝立は置かれていますが、 くるっと回る「 文楽廻し 」は今回は 設え...