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絵にみる和食通⑧ 麦茶が飲みたくなるとき

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昼のさなかは気温が どんどん上がりましたね。 朝夕はあんなに涼しいのに… ちなみに虎次郎はご飯を家で食べるときは、 いつも飲むのは「冷たいお茶」 でして、 いつもお茶は冷えたものを欲します。 「十二ヶ月の内 六月門涼」渓斎英泉画 (国立国会図書館所蔵) 夏の夕方、道ばたに「 むぎゆ 」と書いた 行灯を出して、団扇を手に客を呼んでいる。 「むぎゆ」ってのは「麦茶」のこと。 実は緑茶が普及するはるか以前から 麦茶は飲まれていて、 戦国の武将たちも愛飲していたそうです。 平安時代には 「 麦こがし売り 」なるものが登場、 もともと煎じて飲んでいたようです。 江戸後期の風俗を記す 『江戸府内風俗従来』には、 「夏の夜、麦湯店の出る所、  江戸市中諸所にありたり。  多きは十店以上、  少なきは五、六店に下がらず。  大通りにも一、二店ずつ、他の夜店の間にでける。  横行燈に「麦湯」とかな文字にてかく。  また桜に短尺の画をかき、その短尺にかきしもあり。  行燈の本は麦湯の釜・茶碗等あり。  その廻りに涼み台を並べたり。  紅粉を粧うたる少女湯を汲みて給仕す。」 「夜商内六夏撰」歌川国貞画  (東京都立図書館) 江戸の街頭には照明がなく暗かったので、 麦湯の行燈が闇を彩っていた ようで、 江戸情緒の一役買っていたのだそうです。 麦茶と呼ばれるようになったのは、 明治時代に西洋のカフェ文化が日本に伝って、 喫茶店がそこかしこにできた頃からとか。 冷やして飲むのは、、、 やはり冷蔵庫が家電となったか頃でしようね。 最近では麦茶に「牛乳」を入れたり、 「ハチミツ」を入れたりするのがイマ風とか。