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地鉄を征く〜養老鉄道③ 養老駅へ

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1日乗車券だけど昼からの 乗り鉄だったので、 養老駅 の途中下車で… 券面裏にも 養老の滝 、 滝にたどり着けるのか? 一旦 大垣にもどって 「養老 多度 桑名方面」へ ステンレスカー… サイクルトレイン の ステッカーが貼られています。 専用の乗車位置… 老いた父親のために 懸命に働いていた 木こり 源丞内 という人が、 養老の山奥で見つけた 滝の水をひょうたんに 汲んだところ… 滝の水がお酒に変わり、 酒の力で父親がたちどころに 若返ってという話。 とにかく養老は、 瓢箪だらけ … 養老駅の看板も、 大小様々な瓢箪で 文字どられています。 大垣行きのフォームには、 瓢箪がぶら下げられています。 地元の商工会青年部が 「 ひょうたん リニューアル大作戦 」を 決行したのだとか😁 ヨロスト なるもの… カラフルなヒョウタンたち。 木造駅舎は1919年に 建てられてもの、 日本瓦ぶきの屋根。 かつては駅と養老公園とを結ぶ バス路線があったそうです。 滝までは2キロほど… 洋風の飾り小窓「 ドーマー窓 」。 鬼瓦には養老鉄道の 社章「Y」マーク 。 和洋折衷の意匠が 旅情をかきたてます。 駅前には瓢箪を大事に 抱える 源丞内の像。 養老名物 吉備羊羹 を 買い求めました。 ここに駅ができたのは、 1913年(大正2)のことで、 それまでは辺り一面 キビ畑だったとか… 何か名物を!と 作られたのがコレ、 自然な 黍の色 です。 駅待合室に掲げられた 北斎 の 《 諸国瀧廻 美濃ノ国養老の滝 》 天保4年頃に描かれたもの。 もうひとつの額は13代目横綱、 《 鬼面山谷五郎 》 養老初の横綱 との所以。

フジサンぬ (ヨンゴウ) かわぐちこさかさふじ

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「 かわぐちこ さかさふじ 」 回文ではありませんし… 逆から読んでも面白くありません。 ただ「 逆さ富士 」ってのは、 愛されている富士の姿のひとつ。 マジカに見える河口湖でも、 冬の澄み切った青空でなければ、 すぐに雲隠れしてしまいます。 河口湖の逆さ富士は、 葛飾北斎 の『富嶽百景』の 「 甲州三坂水面 」で有名です。 河口湖の北にある三坂峠からの姿。 富士山の北面って裾野の広がりが、 静岡側と違った趣があります。 夏の風景だけど… なぜか湖面には富士の高嶺には 雪を頂く姿です 。 さすが北斎は粋ですね。 河口湖からの富士は、 鋭く険しく男前!! 河口湖のホテル沿いにも有名な 撮影スポットはたくさんありますが… やはり湖上から愛でたいと遊覧船へ。 出航するとほどなく、 富士が現われます。 おだやかな湖面をゆっくりと… 「 河口湖大橋 」を過ぎると、 風景が一変します。 かつては有料道路だったそうですが、 2005年ごろから無料になったそうで、 気軽にであえる絶景大橋とか。 大橋を越えると裾野の広がりがスゴい。 この日は曇り空で昼過ぎから雨予報、 曇天なのに富士の全貌を眺められるのは、 なかなかないそうです。 ある意味珍しい光景に出会えました。 「逆さ富士」ってのは、 モノゴトを逆に見るってことを、 教えてくれているのかもしれませんね。 北村西望さん最期の作「源泉」 いさなみすやお & いさなみしほ 話は突拍子もないところへ 飛んじゃいますが… 最近のお気に入りのB級ドラマは、 「 世界で一番難しい恋 」(・ω・)v 波留さん 目当てに見始めたのだけども、 こないだ登場したのが、 いさなみすやお先生 と、 奥さんのいさなみしほさん。 れいさんがイラストまで描いた! さきほどの「源泉」 北村西望 さん101歳の時に、 周囲の景観と神秘的な 風景に 心をうたれ、 2年をかけて完成させた力作とか。 二体の女神は正と反を表していて、 これら永遠の異なるドラマは 「源泉に合して流れる」との意。 れいさんとみささん。 しゃべりたいけど… あやまりたいけど… 二人の気持ちが合うかなぁ〜 。 いまちょっと注目!! ハマってま〜す(・ω・)v ふじさんぬ(・ω・)v ...

『百日紅』浮世絵伝〜北斎「美人愛猫図」

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《 美人愛猫図 》 (びじんあいびょうず) 葛飾北斎 画、絹本着色、1幅、江戸時代 『 百日紅 』を観たのは朝イチだったので、 天王寺公園内の大阪市美でやってた シカゴから里帰り日本初公開の 「 肉筆浮世絵 美の競演 」。 いつもチェックしてる「 美の巨人 」でも これは二度と見れんから行っとこう… と思っていたので(・ω・)v 浮世絵の展示ってとにかく・・・ 立てこんでてモノも小さいので、 大々行列だろうなと思っていたのですが、 意外と日曜日なのにゆったりと観れました! 6月21日までやってはりますよ。 で…北斎の「美人愛猫図」を 愛猫図とあるが愛らしい?? ただ猫は年老いているように見ゆる。 貝殻を砕いた胡粉にて白粉を はたくように何度も薄く重ねた白肌。 対峙的に女性に大事に抱えられた猫は、 お世辞にも可愛くなく不気味な風貌。 女性に目線を戻すと愛おしさより哀れみ、 もの憂えげで寂しそうに見える。 こちらは 磯田湖龍斎 ※ 同題の、 《 美人愛猫図 》(東京国立博物館 蔵)。 『源氏物語』「若菜 」での物語、 「 女三の宮 」の見立になっているお題。 女三の宮を題材した浮世絵は、 数多くあるらしいそうですが、 北斎とはちょっと構図が異なっています。 「女三の宮」での猫の登場はこんな感じ… 蹴鞠の遊びで疲れた夕霧と柏木が 寝殿西面の階 (きざし) に 腰掛けて休んでいたちょうどその時、 首紐の付けられた小猫が 大きい猫に追いかけられて飛び出した。 首紐は御簾の端を捉え、 ちょうど女三の宮が立っている前の 御簾を跳ね上げた。 柏木の目に源氏の正室となった 女三の宮の姿が飛び込んできたという。 《 女三の宮と猫 》 鈴木春信 画  (ボストン美術館 蔵) こちらの猫にも赤い長紐がはっきり。 「 美の巨人 」解説  河野元昭 さんによると、 北斎は光景を写実的に描いたのではなく 源氏物語にある物語が埋め込まれていて、 そこには見たままを写し取るのではない 芸術家としての魂を注ぎ込まれていると… 版画ではなく肉筆画であるからこそ 、 北斎の筆致がたど...