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大阪の近代化遺産をあるく〜大阪府公館

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大阪府庁の西隣にある 「 大阪府公館 」。 1923(大正12)年に 知事の住まいとして 建設されたモダニズム建築、 ということだったのだが… 歴代の知事や使わないとされた 時間が長すぎたのか… 窓の造作など意匠はずいぶんと、 変更されているそうです。 1953(昭和28)年までは国の持ち物、 というのもそれまでは「 国選知事 」 という制度であったので、 表敬訪問を受ける場所でした。 1992年には1階サロンが増築されて、 「大阪府知事公館」と称された時期も あって…ふたたび「大阪府公館」に。 こちら大サロンの脇の和風庭園へ。 離れ風の佇まいの「茶室」。 広間って感じの雰囲気です。 度重なる改造で寄棟屋根にあった ドイツ風の屋根裏窓もなくなったとか… 「大サロン」 会議や式典などに使われる場所。 2016.11.20開催の 「 御堂筋ランウェイ 」の ポスターの そばには… リオオリンピック のリレーのバトン、 4人のサインのアクリルボードとともに。 廊下には だんじり祭 のポスター。 公開は1階のみ… こちら「小サロン」 マントルピースも 後年のもののよう。 正面階段 その奥に元「大応接室」。 「 もずやん 」が 待っていてくれました。 この「もずやん」 もとは「 モッピー 」という名、 国体がらみで「 モッピー体操 」 なんてのもあって、 その後も府スポーツイベントで 行われていたのです。 まだ“ゆるキャラ”が 注目されていなかったために、 登録してなかったという(T_T) ふと気づくと USJキャラ と被ってて、 改名を余儀なくされたのです。 紆余曲折を経て“ゆるキャラ” 仕分けをくぐり抜け?? 今は 広報担当副知事 を 仰せつかっているとか… 年賀状用のボードを用意して、 待っていてくれていますよ。 12月16日(金曜日)までの毎金曜日、 こんな感じで…一緒にも入れます。 行けない人は 年賀状テンプレート ってのもありますよん。 客引きに門の外まで出てアピール、 ガンバってましたわ(・ω・)v 「大阪府知事公館」 竣工年:1924(大正13)年 設計:大阪府営繕課 ...

大阪の近代化遺産をあるく〜大阪市公館

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ながらく閉ざされていた 「 大阪市公館 」、 2016年4月から10年間の 民間事業活用で… アプローチがオープンエリアに。 「旧大阪市公館」のサインの横には、 「 ザ・ガーデンオリエンタル大阪 」。 第5回日米市長および 商工会議所会頭会議が 大阪で開催された時に 「 迎賓館 」として建てられもの。 白亜のタイル貼り、 大きな庇と車寄せのある玄関。 これぞまさに モダニズム という、 そんな建築です。 開放の機会があまりなかったので、 しっかり外観も観たのは、 はじめてのこと。 ただ…「市民開放」とは言うけれど、 結婚式、披露宴の会場なので、 なかなか中は伺い知ることが ムズカシイ(T_T) 設計は住友総本店建築部の出身、 長谷部竹腰建築事務所を 長谷部鋭吉さんと共に創業の 竹腰健造 さん。 ちなみに、 日建設計 の母体です。 建替え前の 宇治電ビルディング も 彼の設計です… タイルの使い方などに 通ずるところが、 あるように思えました。 もと大阪市公館が建つこの地一帯は、 「網島御殿」と呼ばれた 藤田伝三郎 男爵の邸宅を構えた場所。 網島御殿はのうち元西邸部分が、 ちょうどこのあたり。 約4,000坪の広大な敷地には 日本庭園があって、 東庭の茶室「 二水亭 」の両側には せせらぎが流れているそうです。 茶室のあるところを、 市役所のある中之島、 両側のせせらぎを堂島川と土佐堀川、 そして双方のせせらぎが流れ込む池を 大阪湾と見立てた趣向になってるとか…。  裏手に回ってみましたが、 中を伺うべくもなく… どなたかの慶事があれば…と 「大阪市公館」 大阪市長公館→ 竣工年:1959年(昭和34) 設計 :竹腰健造(竹腰建築事務所) 所在地:大阪市都島区網島町10-35