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ウチナー・ウタキを辿る④ 東の御嶽シヌグ堂

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ガジュマルの老木に 護られる浜比嘉島の ぬちどぅたからの森 。 浜比嘉島大橋 を渡って、 アマミチューの墓 とは、 逆周りに島の道を行くと、 東の御獄(シヌグ堂) という、 小さい看板が現れます。 奥へ歩いて行くと、 石灰岩に根を大きく 張るガジュマル。 アガリのウタキ(シヌグ堂) と説明板がありました。 旧暦の6月28日と8月28日に 海が時化(しけ)ることを祈る 「 シヌグ祭り 」が行われます。 海が時化ることを祈る ?? 変わったお祭りです。 三山時代の戦い に敗れた 南山の 平良忠臣 と その陣営が海を渡り、 ここに身を隠したとか… 敵陣が海を渡れないよう… 時化を祈ったことが由来。 時を経て 浜比嘉島大橋 で 往来がほぼ自由に… ですが台風接近など 風速25m/s以上になると、 鎖により閉鎖されます。 こんな感じとか… アマミチューの墓の辺りには、 「 シルミチュー 」の看板も ありました… 集落を縫っていくと シルミチュー公園。 森を奥入って さらに百余段の階段を登れば、 祈りの場があったそうな。 この頃雨風が激しく、 下調べも不十分でした。 行き着けなかった(T_T) 東の御嶽に戻ります。 シヌグの語源 をいろいろ 調べてみましたが… よく分かりませんでした。 円を描いて回りながら 「スクナレー、スクナレー」 と声を発して、 手に持った木の枝で 地面を叩くのだとか、 悪霊を鎮めるお祓いとか… そして海に向かい、 身にまとった木の枝を 海へ流すそうです。 奥に見える島は、 平安座島 です。 白いタンクが見えるのは、 JXTGエネルギーと コスモ石油の共同出資により、 作られた 沖縄石油基地 。 アスファルトの道から ほんの50m立ち入るだけで、 秘境ジャングル探検。 ケモノ道なので、 くれぐれも 長袖・長ズボン での 訪問をオススメします。 島にはこんなオシャレな 看板がいくつもありました。 2階にあがると… オシャレ空間が広がります。 奥には…ショップ。 夜光貝 と 高瀬貝 の表面を削り、 緻密で美しい光沢を放つ 真珠層 にさらに命を吹き込んだ 沖縄では昔から愛されてきた 装身具を創っておられるアトリエ。 スムージーと美しい海と雲 を 愛でながら・・・ 「 かいのわ さんのHPより」 作家の 川初真 さん… ダイビングのインスト...

ウチナー・ウタキを辿る③ アマミチューの墓

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キノコ岩に美しい海 … そんな沖縄を感じる場所。 那覇市内から高速道路を 使いつつ車を走らせると、 1時間ばかりでこんな風景に 辿り着くことができるます。 「アマミチューの墓」 今はコンクリートの道が 造られていますが、 かつては干潮時しか 渡ることができなかった島。 島に渡ると… ベニヤ板に貼られた紙 に、 もずく 、 黒糖ぜんざい 、 コーヒ(笑) の文字が目に入ります。 浜比嘉島のおばぁ が作る 黒糖ぜんざいがコレ。 黒糖で時間をかけて甘く煮た 豆は 金時豆 なのです。 白玉団子 が添えられて、 熱くない ぜんざい です。 もうひとつ 分けてもらったのは、 「もずくシークヮーサー」 どちらも100円 なんです。 海を見ながら食べるのが、 ホントはオススメなんだけど… この時期は雨が降るから… 滑らんようにね! と 優しい声が穏やかな海に さざ波を立てていました。 侵食を受けた石灰岩… 沖縄の神様は、 女の神様を「アマミキヨ」、 男の神様を「シネリキヨ」。 浜比嘉島ではそれぞれを アマミチュー、シルミチュー と呼び、敬ってきました。 キノコ岩を過ぎると… ちょっと広い場所。 崖に沿うように祠があり… 2人がまつられていると 伝えられているここが 「アマミチューの墓」 。 毎年、旧暦の1月1日には 比嘉の祝女(ノロ) が中心となって、 豊穣・無病息災・子孫繁昌を 祈願している祭り場です。 そこかしこが信仰の場。 祠から海を臨むと… 少しづつ晴れてきました。 波と風とそして長い年月が 重ねれてきた風景。 沖縄には 開闢伝説 が 伝わっています。 諸説ある伝説のうち、 最もよく知られるのは、 アマミキヨ という神が、 ニライカナイ から降り立ち 国づくりを始めた… その舞台となるのが 久高島 。 浜比嘉島 は、ニライカナイから、 アマミキヨとシネリキヨが 降りてきたと伝わる 「神の住む島」 とされています。 こちらは シルミチュー に近い海。 古事記のイザナギとイザナミ に 通ずる神話がウチナーにも あるということです。 海に架かるのは 浜比嘉大橋 、 全長1430メートルで 海中道路でつながる島の中で、 一番大きな橋は1997年に完成。 かつては島にある 浜集落と比嘉集落からは、 それぞれの港から船が 出ていたので、集落同士の つ...