綴り残す愛のことば『愛を積むひと』
佐藤浩市 さん、樋口可南子さん、 北川景子 さんに 吉田羊 さん・・・ 元気な 杉咲花 さんも出てる。 強力な個性満開の柄本明さんに、 「踊る」の佐戸井けん太さんも。。。 好きな俳優さんばかりでてて、 豪華キャスト過ぎて 大丈夫かと思いつつ。 7月のファーストデイ は 同窓会の集会もあったので、 半日のお休みを有効に。 『 愛を積むひと 』を観てきました。 ******************* 原作「 石を積むひと 」の原題は、 「 The Pearls of the Stone Man 」で 直訳すれば「 石男の真珠 」。 アメリカは カリフォルニア州のパインマウンテンと 呼ばれる自然豊かな土地で、 「ストーンマン」とあだ名された老人が 亡き妻の願いを叶えるため、 残された人生を費やしてひたすら石を積み、 塀を完成させていく物語です。 老夫婦の愛を軸に、 考え方や意識の異なる若い世代と 老世代が共に支え合って、 よろよい未来を築いていく理想が、 様々な大きさや形の石があって 初めて完成する石壁に重ねて描かれいます。 映画パンフ (「映画の力、小説の力」杉田七重)より ******************* 映画のタイトルにはない 劇中の篤史と良子が、 一年に一粒づつ繋いだ真珠 。 自分たちの身の丈にあるがゆえに、 かけがのない尊く、 夫婦の日々を映し出す存在。 そして・・・ さまざまな力のバランスで 造り上げらた石塀。 大きな存在なものもあれば、 小さな欠片の存在こそが 石塀を支えています。 当たり前だと片付けてしまいがちな、 人と人との関わりこそが これからの時代にこそ、 必要なんだと感じることの できる名作です。 『愛を積むひと」は そんな作品だと思います。 小説『石を積むひと』には、 多くの妻が 残した手紙が出てくるそうです。 明日に何かを残すことには 少し躊躇するジブンがいます。 なにか手紙を遺すなどということは、 これからも皆無やと思いますが、 ボクを愛してくれた人たちの やさしい記憶たちはこれからも 大切にしていきたいと思います。