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熊本たてもの めぐりん⑥ 夏目漱石旧居とジェーンズ邸

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水前寺公園の近くにある 「 夏目漱石旧居 」へ ジェーンズ邸、夏目漱石旧居、 第3の家とある。 かつては「 大江村 」にあってもの、 熊本城と水前寺公園の中間点、 いまの新屋敷1丁目から、 1971年に移築復元されたもの。 この家から 山川信次郎 ※ とともに 『 草枕 』の旅に立ったと伝わります。 鴨居がとても低いです。 ちなみに明治時代の日本人の 平均身長が155cmくらい、 夏目漱石は身長159cm 、 ぴったりサイズだったのでしょう。 「 則天去私 」 ※ 「自分の感情や欲望などにこだわらず、  そこからいったん距離を置いて、  そして自分を含めた世界を  より冷静に客観的に眺める」 という意味。 正反対の「 自己本位 」という 言葉も大切にしていました。 自分を大切にするということと、 自分を捨て去るということ。 自己を中心に考えるべきとの、 西洋的な価値観と、 自分というものから離れてみよう という東洋的な智恵、 二つとも大事にしていた考えです。 そして… ジェーンズ邸 へ 実は 熊本地震本震で全壊 (T . T) 旧居内にジェーンズ邸、 そして日赤記念館のプレート。 ジェーンズ邸は1871年築。 第一高校の敷地にあった 熊本洋学校の教師 だった米国人 L・L・ジェーンズ の邸宅、 2回の移築、解体を経て 1970年にココに移築されたもの。 熊本県立大学生 が クラウドファンディング を 通じて ペーパークラフト の チャリティー頒布、 なんとか復活させようと… いつか蘇ったジェーンズ邸、 ふたたび訪れる日が来ることを 心待ちにしたいと思います。 ※「則天去私」については、武田充啓さんの 「「自己本位」と「則天去私」  ―漱石における自己への態度―」 を参考にしました。 ※山川信次郎とは? 第五高等学校での同僚で、漱石と一緒に 阿蘇や小天温泉に旅行するなど、仲が良かったようです。 その旅の経験をもとに、 漱石が『草枕』や『二百十日』を書きました。