「大絵巻物展」にも出されていた 「十二類絵巻」 は、 十五夜の夜に十二支たちが 「歌合 うたあわせ 」(和歌のコンテスト)をしたところで始まります。 判者 はんじゃ (=審判)になったのは鹿で、 その後の宴会でエラくもてなされたのを、 一緒についてきた狸が、次はボクにやらせて!と申し出るんですが、 ばかにされて追い払われてしましいます。 狸は うらんでトビの勧めで夜襲して一度は勝つが、 体制立て直しの十二支軍に敗れます。 その後鬼に化けたりして驚かそうとするのですが、 ワンワンに見破られてその後出家の運命をたどります。 十二支の動物には、いろいろ昔話があって、 ○牛歩で早めに行った 牛 の背中に ネズミ が乗っていて、 ゴール間際に追い越したとか ○ トリ は サル と イヌ の間に入っているのは 仲裁しているからとか ○ ネズミ はネコに神様に挨拶に行く日を1日後と教えたから ネコ は入っていないとか ○ イタチ が入れなかったのをかわいそうに思って、 一日を 「ついたち」 と呼ぶようにしたとか この十二支ですが、ベトナムやタイにもあるそうですが、 ところどころに違いがあります。 ベトナムではウシは 「水牛」 、ウサギは 「ネコ」 、 ヒツジは 「ヤギ」 、イノシシは 「ブタ」 モンゴルではトラは「ヒョウ」なんですって。。