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よさこい八の巻 空海と室戸

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地学的な大地のカタチづくりは、 弘法大師の修業の場 として、 それぞれに縁のある名が冠されています。 「 御厨人 窟 (むくろどくつ) 」は、 空海が修行して 悟りを開いた神聖な場所。 ここから出られたときに、 空と海しか見えなかったから… 「 空海 」というお名前は、 そこから来ているそうなのです。 こちらは「 目洗 池 ( めあらいいけ) 」。 空海がこの水を使って、 諸人の眼病を癒したと伝わる場所。 どんな晴天にも干上がることがなく、 水位が一定だという伝説があるとか。 ただ・・・ 実際に目は洗わうのは、 ちょっとオススメできません。 「 行水の池 ( ぎょうずいのいけ) 」 空海が792年頃に この地で修行したとき、 行水をしたとされる池。 岩が凹んでいるのは、 波によって削られたためなのです。 国道近くの場所でもあり、 今の波打ち際と比べると、 ずいぶん高いところに位置しています。 約1000年前に 巨大地震が起こり、 室戸岬が約5m盛り上がったとか… その後も地震のたびに大地の隆起、 まさにその証がここにありました。 この辺りは、 紀貫之 が土佐の国府のあった、 いまの南国市の「 大湊の港 」から、 京に向かう途中に 船を停泊させた 場所と伝えられるところ。 海岸の地層が波によって浸食され、 波があたらなかった海面下の部分が 平らになっていてるものでして、 地学的に「 海食台 」と呼ばれるも。 近づくと「 土佐日記 御崎の泊 」の碑石。 「都にて やまのはに見し 月なれど  なみより出でて なみにこそ入れ」。 こちらはそのカタチが、 武士や貴族が使った帽子である 烏帽子 (えぼし) に似ていることから、 「 エボシ岩 」とよばれています。 室戸がまだ深海にあった 約1400万年まえのこと、 海底下でマグマ活動が起こり、 そのマグマが地中で ゆっくりと冷えて固まったもの。 大きな結晶からなる 「 斑レイ岩 」になったのがこれです。 とよばれるものに こちらも斑レイ岩の「ビシャゴ岩」。 この岩にはこんな伝説が残ります。 昔この辺りに 「おさご」 と 呼ばれた美人が住んで...

よさこい八の巻 大地の声を聴く室戸

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四国最南端は足摺岬だけど、 その対極にある 室戸岬へ (・ω・)v 高知駅から電車とバスを乗り継いで、 土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の 最東端である 奈半利駅 から、 さらにバスを乗り継いで… 最果ての地にやっと来れた!! 途中 安芸にもよったけれども、 JR高知駅からJR土讃線、 奈半利駅まで約1時間30分。 そこから奈半利駅からバスで約60分。 早朝に高知駅から乗り込んだけども、 まさに 思えば遠くに来たぜよ ! 室戸岬灯台 こんなに高台にあるとは・・・ かなりの距離を歩いたこともあり、 ただ見上げるのみ。 岬あたりはまさに 大地と大地がぶつかり合う 場所。 「 室戸ジオパーク 」は 地学部 でもあった 虎次郎にはまさにヨダレものです。 岬から南海トラフまでは140km。 海のプレートと陸のプレートのせめぎ合い。 波しぶきも相まって、 コアラのような奴が登場しています。 岬の先端のところには 中岡慎太郎 の像。 坂本龍馬 は誰しもが知ってるけど… 龍馬はあまり勉強ができなかったそうです。 その一方で対照的に幼いころから 秀才のほまれが高かったのが中岡さん。 頭が切れるだけでなく、 何事にも熱心だったので、 交渉ごともうまかったそうです。 大地の営みに戻ります。 「 牛角岩 (うしかどいわ) 」 牛が右を向いてるっとことだけど… こちらは「 子授 (こさずけ) の岩 」 岩の上部に蜂の巣状の穴があって、 その穴に小石を投げると子宝が授かるとか。 珊瑚の白い石を投げて落ちて来なければ、 とこでなぜ 珊瑚 ?? サ・ン・ゴ だから。 ライオンのタテガミのようなのは、 タービダイト と呼ばれるもので、 日本語で言うと「 乱泥流堆積物 」?? 砂や泥が海水と混ざった流れによって 海底に降り積もってできたシマシマ地層。 水平に堆積した後で、 回転して立ち上がったことで、 縦向きの縞模様になっている部分もあります。 太い根を岩にはり、 成長する亜熱帯植物の「 アコウ 」。 まさに岩を押し出そうとしています。 根を岩にからまて、樹高を低くしているのは、 台風銀...