「のだふじ」を訪ねる!!
「吉野の桜、 野田の藤 、高尾の紅葉」と 詠われた「 のだふじ 」を観てきました! もともと大阪の福島区の 野田の辺りは砂州があったそうで、 上流から流れ着いて根付いた 「ノダフジ」が松の木などに絡まって 自生していたのがその起源だそうです。 起源は鎌倉時代のはじめ頃だと言われ、 その後豊臣秀吉や千利休も 藤見におとずれたという 藤の本流 が 大阪市福島区玉川二丁目にある 「 春日神社 」の野田の藤跡。 神社の敷地は祠をとりまく マンションの 谷間にひっそりと ありました。 「藤」の学名は 実は 「ノダフジ」 なんだそうで、 日本国内に広く分布している藤は「ヤマフジ」。 「ノダフジ」のつるが右巻きなのに、 「ヤマフジ」は左巻き ってのも その習性に違いがあるのもオモシロイ。 「ノダフジ」は花は小型ですが花穂は長い。 中には九尺フジといわれるものもありって、 春日大社のある「 砂ずりの藤 」も同じ仲間です。 「 のだふじの会 」というボランティアの人たちが、 福島区を「のだふじ」の名所にしようと 格闘中なんだそうです。 匂いに誘われて咲き誇る藤には蜂がブンブンと... なかには「 クマバチ 」と呼ばれる大きな蜂も。 「ひたすら花を求めて飛び回り、 人間にはほとんど関心を示さない。」 らしいのだが... やはりコワイモノには違いない... ビクビクしながらの撮影となりました。 少し離れたところにある下福島公園にあるのが 「 藤庵の庭 」の横にも「のだふじ」。 下福島公園は、 かつて大日本紡績株式会社 (現在のユニチカ) の 福島工場跡地に作られた公園。 その中に復元移築されているのが豊臣秀吉が 藤を観賞して茶会を開いたと伝わる「藤庵」の庭。 公園内にはそこかしこに藤棚がありました、 庭の石はチビッコたちの格好の遊び場に... いつか公園全体に 野田藤が咲き誇ればいいなと思いつつ。 蜂対策のことを考えると…ちょっと悩ましい。