大阪の近代化遺産をあるく〜大阪市公館


ながらく閉ざされていた
大阪市公館」、
2016年4月から10年間の
民間事業活用で…
アプローチがオープンエリアに。
「旧大阪市公館」のサインの横には、
ザ・ガーデンオリエンタル大阪」。
第5回日米市長および
商工会議所会頭会議が
大阪で開催された時に
迎賓館」として建てられもの。
白亜のタイル貼り、
大きな庇と車寄せのある玄関。

これぞまさにモダニズムという、
そんな建築です。
開放の機会があまりなかったので、
しっかり外観も観たのは、
はじめてのこと。
ただ…「市民開放」とは言うけれど、
結婚式、披露宴の会場なので、
なかなか中は伺い知ることが
ムズカシイ(T_T)
設計は住友総本店建築部の出身、
長谷部竹腰建築事務所を
長谷部鋭吉さんと共に創業の
竹腰健造さん。
ちなみに、日建設計の母体です。
建替え前の宇治電ビルディング
彼の設計です…
タイルの使い方などに
通ずるところが、
あるように思えました。

もと大阪市公館が建つこの地一帯は、
「網島御殿」と呼ばれた
藤田伝三郎男爵の邸宅を構えた場所。
網島御殿はのうち元西邸部分が、
ちょうどこのあたり。

約4,000坪の広大な敷地には
日本庭園があって、
東庭の茶室「二水亭」の両側には
せせらぎが流れているそうです。

茶室のあるところを、
市役所のある中之島、
両側のせせらぎを堂島川と土佐堀川、
そして双方のせせらぎが流れ込む池を
大阪湾と見立てた趣向になってるとか…。 

裏手に回ってみましたが、
中を伺うべくもなく…

どなたかの慶事があれば…と




「大阪市公館」
大阪市長公館→
竣工年:1959年(昭和34)
設計 :竹腰健造(竹腰建築事務所)
所在地:大阪市都島区網島町10-35

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