京都十六社めぐり 御香宮


京都十六社朱印めぐり
2月15日で満印達成記念品の
授与は終了したのですが、
御朱印はいただけるということ、
もう少しなので継続してま〜す。

青空に映える蒼い御香宮の扁額。
貞観4年(863年)に、
境内に大変香の好い水が湧き出て、
病がたちまち癒ったという奇瑞から
清和天皇よりその名を賜ったとか。
江戸前期の歌人 北村季吟によると、
筑紫国の香椎宮より分霊勧請されたので、
"香" を号したとも…

表門は伏見城大手門の遺構、
水戸黄門の父にあたる
徳川頼房が拝領して寄進したもの。
改めて蟇股彫刻はブログりますが、
中国二十四考の物語が刻まれています。

その一つ 孟宗
竹の子掘りが刻まれています。

参道を往くと拝殿が現れます。
こちらは紀州徳川家 初代の
徳川頼宣 公が1625年に寄進。

五三桐の蟇股大瓶束で区切られ、
右に龍神伝説を刻し
左は琴高仙人が鯉に跨り、
瀧を昇りゆくシーンを刻む。

伏見城御車寄の拝領との伝は、
おそらくその時期の京では、
秀吉贔屓が残っていた
あらわれかもしれません。

中央が割れているので
「割拝殿」とう様式で、
日光東照宮につながる
桃山文化の終末期の装飾彫刻が、
楽しめます。

こちらの蟇股は彩色彫刻
「竹に虎」の組み合わせ

こちらは表門にもあった図象と同じ、
拝殿で唯一の人物彫刻
なぜ中国二十四孝の物語のなかで、
これを選んだのか…

本殿前にある安産乃社の碑と
「慈(いつくしみ)」の母子像
主祭神 神功皇后は、
第14代 仲哀天皇の皇后。
神意に従い懐妊したまま
新羅を攻め服従させる
「三韓征伐」の伝説が残る。

御香水はいわゆる「伏し水」
病気平癒の霊水として、
伏見の産土神「ごこんさん」
いまなお信仰を厚めておられるのです。

明治維新期の鳥羽・伏見の戦い
戦跡となったものの…
官軍 薩摩の屯所ともなりましたが、
幸いにして戦火を免れたそうです。

本殿板面の板壁…こちらは

も描かれています。
1990年からの修理で約390年ぶりに
当初の極彩色がよみがえったもの

境内の白梅も負けじと…

境内には摂社、末社が
所狭しと祀られていますが、
こちらは「東照宮」

葵の御紋が瓦屋根にも

蟇股にはが刻まれ…
龍を葵の紋を守ります。

鳳凰の姿もみてとれます。
応仁の乱で荒廃したのですが、
祭神・神功皇后が「三韓征伐」の
故事にあやかったものとも…
伏見城の遺構がのこります。

境内社をくまなく参ると…
扁額に「豊国神社」とありました。

伏見築城にあたって、
鬼門除けとして城内に勧請…
1590年に天下統一した
豊臣秀吉は御香宮に
願文と太刀を奉納したという。

桃山文化と江戸文化の香り…
いまなお息づいていました。

社務所にあった十六社めぐり満印
まだまだ続きます!!

「御香宮」
 京都市伏見区御香宮門前町174

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