なごやの近代化産業遺産をあるく② 県庁大津橋分室


名古屋で見たかった
スクラッチタイル
ビルふたつ…

スクラッチタイルは、
成形した柔らかい
タイルの表面にローラーで
溝の文様を刻み、
さらに凸凹に反応して
微妙な濃淡をうみだす
伊羅保釉というのが
かけられて焼成されています。

丸みのある建物角には丸みに
合わせた湾曲したタイル。

窓まわりの角にも
一体型のL字型のタイル。
愛知県信用組合
連合会会館であったものを、
1957年に愛知県が取得。

もとはこちらが正面入口。

愛知・名古屋
戦争に関する資料館
に…
開館は2015年7月のこと。
戦前の愛知県は、
軍需産業が集積…
空襲の歴史がありました。

その展示を見上がると…
天井に飾りが残ります。

豪奢なホール構え
だったのでしょうね

内からカーテンが
掛かっていた正面入口。

はめ殺し窓に設えが
変更されています。
アートラボあいち大津橋
もココでして…
サインが掲げられています。

吹き抜けの階段塔



丸窓に垂直窓…

階段の壁面に
スクラッチタイルが
アクセントを構成…

渋みのある表情を
みせていました。



設計には黒川紀章の父、
黒川巳喜が携わったとか…



3階から階下を見下ろすと…

アートイベント
やってました…









全体の色調は土色で
色幅が適度にあり、
全体的に深みを
感じさせていました。

シンボリックな
塔状の階段室は、
ゴシック風の付け柱
高さを目立たせることに、
その役割を果たしています。



正面庇はエキゾチックな文様

松明のようにもみえる
テラコッタの装飾たち。

3階のテラス
そして最上部にも表現派風
と言われるデザインが
アピールしています。




「愛知県庁大津橋分室」
旧愛知県信用組合連合会会館→
竣工年:1933年(昭和8)
設計 :愛知県営繕課
            (黒川己喜、土田幸三郎)
構造 :鉄筋コンクリート造3階(地下1階)
所在地:名古屋市中区丸の内3-4-13
 

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