とこなめにきたにゃん参 タイルのある風景

常滑は窯業のまち…
イチバンのお目当てだった
年末年始でお休みで
ホントざんねんだったけど。
そこかしこのタイルアートを観てきました。
コレは
常滑市立 常滑西小学校」のタイル画。
近づいて見ると…
青く染め上げられた台形型タイルで、
点描画として描かれていました。
小学校の校門の塀の上には、
こどもたちの作品がズラリ…
なかなかの造形ぞろいでした。
登窯広場展示工房館」近くにあった
地元常滑の陶芸家である
杉江淳平さんの《輝》
杉江淳平さんは
兼又陶園の経営者でもあった方。

常滑市庁舎「窯華」、
読売新聞大阪本社「白い記録」、
白馬山荘「岩壁」、
都営地下鉄内幸町駅「都電のモニメント」、
日本興業銀行本店「青い草原」など、
これらの陶壁は彼の作品なのである。
こちらは…陶彫のある商店街」に
置かれていた代物?
実は1970年の大阪万博で、
エキスポタワー広場に
設置された常滑焼の椅子…
名づけて《月の椅子》。
1年間かけて常滑の
熱い陶芸家と学生たちによって、
生み出されたモノなのである。
杉江淳平さんもこのプロジェクトに
参加されていたそうなんだとか。
どれが杉江さんなのか?
果たして里帰りしているのか?
定かではないが…
100席設置されていたそうで、
世界各国から来た人たちが
コレに腰掛けたのだという。

陶器の椅子といえば…岡本太郎さんの
これ自体は信楽で作られたものだが、
太郎さんと常滑にもツナガリ。
当時の伊奈製陶(現INAX)で、
タイルモザイク画《太陽の神話》を
初めて制作したのが1951年のこと。

虎次郎の大のお気にいりスポット、
7階 なんばダイニングメゾンの
エントランスロビー《ダンス》。
翌1952年に完成したのも常滑にて。
常滑市庁舎前の
モザイクアートをドドンと。
市内の小学校や中学校による作品。
タイルの色づかいがなかなかヨスです。
実は市内の小学校の校歌には、
焼物について
歌われているフレーズがあるとか…
常滑東小学校の校歌は、
創立当時の柴川和夫校長が作曲し、
学校の職員やPTAの
人たちによって作詞が行われた。
一 いつもあかるく もえている
 広い世界を てらすほど
 やきものの町 常滑に
 ぼくらの理想 もえている
 心と体 たくましく
 手をとりあって 進もうよ
 常滑東小学校
二 いつもはげしく もえている
 遠い未来を てらすほど
 やきものの町 常滑に
 ぼくらの夢が もえている
 心と体 たくましく
 手をとりあって 進もうよ
 常滑東小学校
「やきものの町 常滑に 
 ぼくらの理想 もえている」って
フレーズがヨス。
モノづくりこそ日本の姿って、
いつまでも大事にしたいものです。

参考:
蘇れ!岡本太郎の「ダンス」プロジェクト
岡本太郎が常滑で制作したタイル画再生の記録

千葉大学大学院 工学研究科デザイン科学専攻
「常滑調査報告書」2009年

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