イルミナイトな「仏教美術資料研究センター」


1902年(明治35年)に建てられた、
仏教美術資料研究センター」。
もともとは、「奈良県物産陳列所」といい、
その後「奈良県商工館」と名を変えた。
重要文化財の指定を受けた木造2階建ての桟瓦葺。
構造的にはれっきとした洋風建築。

ライトアップされた姿には凛とした表情は、
平等院鳳凰堂」を思わせる。
実は設計の 関野貞
(せきのただし)さんの、
大学の卒論そのものが「平等院鳳凰堂」らしい。
卒業後は辰野金吾の下で日本銀行本店の
仕事を手伝ったことがあるキャリアを持つ。

彼は1890年代から奈良県技師として活躍、
県下の文化財候補建築のリストを作成した。
法隆寺金堂などの伽藍が、
聖徳太子の時代のまま残っていることを主張。
法隆寺再建非再建論争」の中心人物でもある。

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