第66回 正倉院展へ

今年の正倉院展も終盤に
行かせてもらいました。
というのも毎年 招待券を頂くのですが、
最近始まってからもらっていたので、
オオボケで会期前に行ってしまいました、
で…仕切り直しで奈良へ。
休日出勤の振替休日で平日に…
今年は天皇皇后両陛下傘寿記念でも
ありましたので華やかな展示がズラリ。
「衲御礼履」(のう の ごらいり)
大仏開眼会で聖武天皇が履いたと伝わる。
赤く染めた外側のスエード状の牛革、
つま先がのカタチがカワイイです。
飾りには真珠、色ガラス、琥珀、水晶たち。
「伎楽面 崑崙」(ぎがくめん こんろん)
呉女に言い寄って、
力士に懲らしめられる役柄の崑崙 。
怒った目をして牙をむいている。
とがった耳を持つ半獣の相。

「桑木阮咸」
(くわのきの げんかん)
ルーツは中国・晋代に遡るが、
楽器は中国に残っていないとか…

バンジョーという楽器に似てるとか、
でもバンジョーがよくわからない。
音色を聞けば聞き覚えがあります。
「白瑠璃瓶」(はくるり の へい)
白瑠璃ってのは透明だが、
やや緑がかっているのは、
アルカリ石灰ガラス製である証。
白瑠璃碗ってのも正倉院御物。

「人勝残欠雑張」
(じんしょう ざんけつ ざっちょう)
中国・南朝時代では、
正月七日に長寿や子孫繁栄を願って、
色絹や金箔を切り抜いて人や
花の形を作り、屏風に貼ったり、
髪飾りにしたりして
贈り物にしたのが「人勝」。
東大寺に献納されたもののうちの残り、
つまり残欠ってこと。
「鳥毛立女屏風」(とりげ りつじょ の びょうぶ)
うち第5扇がコレ。
六つの扇は現在、別々になっているが、
元は一つで表装されていたもの。
衣や樹木など彩色のない部分にはかつて、
ヤマドリの羽毛が貼られていたそうだ。
樹下美人図」という名でも知られる。

やはり今年の目玉は「鳥毛立女屏風」。
ホールのタペストリーもこんな感じ。
絵葉書集にはないが、
仏具である「銅三鈷」も
お気にいりのひとつです。
梓弓 、槻弓、鞆、胡禄なんかの、
武具なんかもヨカッたです。
上右「箭」(や)
上左「漆葛胡禄」(うるしかずらの ころく)
ブースには「仏女新聞」なるものも
ありました。
正倉院熱...年々激しさを増ばかりです。

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