同志社の赤煉瓦たち④ 同志社大学礼拝堂


「彰栄館」についでアメリカン・ボードの
寄付によって建てられた「礼拝堂」。
日本に現存する最古の赤煉瓦造の
プロテスタント教会であります。
正面中央に円形のバラ窓、左右にアーチ窓を設け、
その前に屋根と尖りアーチの入口を持つ。

石とレンガとの組み合わせが美しく、
簡素なアメリカンゴシック様式
木枠の窓に赤黄緑コバルトの色ガラスが
はめ込まれている。

大河ドラマ「八重の桜」の9月
使われていたオープニングは、
ここで撮影されたものなのだそうです。

設計はD.C.グリーン、
施工は「有終館」も請け負った
京大工の三上吉兵衛さん。





屋根を支える小屋組みは、
英国の古い手法をそのまま残している。
右手にある新島襄の肖像。
講堂には 山本覚馬J.D.デイヴィス
三人が一堂に会する
まさに同志社にとって特別の場所
 
「此礼拝堂ハ我同志社ノ基礎トナリ、
 又タ精神トナル者」だと、
1885年(明治18)12月、
新島は定礎式でそう述べたのだそうです。

堂内正面のアーチは昭和の始め補修されて
原型が分かったそうで、1959年、
2階を拡張して階段が二ヶ所に設けられました。

外からみるとこんな感じです。

もとはどうの中央に
色とりどりの唐草模様のある
金属製の笠がついた
アセチレンのガス灯があったとか。
現在は大正初期に改められた
電燈が灯されています。

大正期まではこの建物で全学的な式典や、
同志社EVEの音楽祭も行われました。

1981年11月には
近代洋風建築シリーズの
記念切手にもなっています。



「同志社礼拝堂」

建築年:1886年(明治19)
構造:煉瓦造り平屋建て、一部中二階と地下室付
設計:D.C.グリーン  施工:三上吉兵衛
【国指定重要文化財】

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