七夕の星の話。。









「織女星座」(孝堂山祠堂画像石)
 機を織る織女の上に三角形の星座。


こないだ話していた右側に太陽を象徴する鳥、
左側にガマガエルとウサギをいれた月が描かれている
「織女星座」の図に出会えました。





小南一郎さん
  が書かれた
『西王母と七夕伝承』
   という本に
のっていました。







中国の書物に
「石氏星経」というのがあり、
    こんな記述があります。

「 織女三星は天市(天上の市場)の
           東端に位置する。
 織女は天帝の女(むすめ)であって、
 瓜などの果物や絹織物、珍宝の収蔵、
 それに女性に関する “ 変動 ” をつかさどる。
 この星が明るく大きければ天下は太平である。」

「 牽牛六星は、関所や橋をつかさどる。
 その内の上星は道路をつかさどり、
 中星は牛をつかさどり、
 木星は春夏には木を、秋冬には火をつかさどり、
 中央の火星は政治をなすのである。
 日月や五つの惑星はこの星座の起点に運行する。」

「 河鼓三星は、中央の大きいのが大将軍であり、
 左の星が左将軍であり、右の星が右将軍である。
 この三つの星が一直線に並んでおれば吉であって、
 近衛兵は有能であり、曲がっていると凶であって、
 計略に失敗し勢力を失うことになる。」



星の動きを知るということは、
まつりごとを司るという
ことを示している話です。










「牽牛織女星座」(南陽画像石)
 織女は四つの星の下にひざまずく。
 牽牛の上には河鼓の三ツ星。
 織女のうえにはウサギを囲むのは月。


こと座α星であるベガ「織女」の星座、
ただアルタイルの位置には
昔の中国の星座図には、
「牽牛」ではなく「河鼓」があるそうです。


「河鼓」とは
「天の川のほとりの太鼓」のこと。
中国では太鼓は軍隊を
進軍させるときの合図となる楽器のこと。

本当の織姫のお相手は、
合図の太鼓をたたく役目の
   兵士だったかも??



で。。。
中国でアルタイル周辺が
「牽牛」と呼ばれ出したのは、
後漢の時代以降で、
牛で田畑を耕作するた めの
発明された時期と重なるのだそうです。



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