楽天主義とは??

高杉晋作という
人物の名を聞いて、
どのような印象を
持たれるでしょうか???

奈良本 辰也 さんの
本を読んでいて印象が
変わったので。。。











「おもしろきこともなき世をおもしろく
 住みなすものは心なりけり」



彼の辞世の句ですが。。。
実は上の句だけしか高杉自身はその筆の力を
  残していなかったといいます。

そんな境地にありながらも、
吾人生を振り返りながら、
ホントに面白く渡り合えた人生だったと。。
世の中が面白いのではない、
自分が世の中を面白く渡ってきた。

 そんな想いが秘められています。

新撰組にしても奇兵隊にしても、
幕末の志士たちには
明るさをもって伝わって来ない。

高杉晋作 は長州藩の
  尊王倒幕志士として活躍。
でもでも。。。。
高杉晋作 は悲劇のヒーローとしての逸話が残る。
最後の倒幕のフィナーレには、
肺結核のため療養生活を余儀なくされているし、
27歳という若さで志半ばで。。。
 というのが強く印象づけられるからだろう。

歴史学者の 奈良本辰也 氏は、
『美意識と歴史的風景
     日本文化論』のなかで、

「乱世とか、戦国の世では
 とりわけ楽天主義の人でなければ
      指導者になれない。
 常にいろいろなことを心配して、
 いつもなにか暗い方にばかり想像を
 めぐらしている人物では、
 危機的な状況を切り開く力は
 生み出すことはできません。
 更にいうならどんなに偉い人物でもその出現が
 時期外れだったら、
 時代をつくることはできないでしょう。」
と。


「三千世界の烏を殺し
  ぬしと朝寝がしてみたい
 何がくよくよ川ばた柳
    水の流れをみてくらす
 ここと上関ゃ棹さしゃ届く
    なぜに届かぬわが思い」


これは。。高杉晋作 が愛用の三味線を手に、
  即興で詠んだ都々逸。

三千世界とは 古代インドで説かれた
 想像上の宇宙で、
仏教においては仏の教化が
    行き届く範囲なんだとか。
なんともスケールの大きい大らかな。。。


高杉が神経質だと思われる逸話がある。
とても小柄だったからだとか。。
直立して撮った写真は
現存しないということは、
実は気にしいだったのかも??



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