5000年後にひらく球(たま) 〜松下館よりvol.2

タイムカプセル
2098点の物品と記録が収まってる。

100年ごとに開封されるが最終的には、
5000年後の西暦6970年まで。
当時の多くの小学生は
タイムカプセル」なるもの
地中に残したと言われている。
虎次郎の小学校にも100周年を期に、
校庭横の像のタイムカプセルで、
文集などと一緒に未来に託されている。
大阪万博に出展された「松下館」は、
実は日本政府館、ソ連館、
アメリカ館に次ぐ広さを誇っていた。
そして企業出展館では
一番大きいパビリオンだった。
天平時代の建築様式の堂宇、
破風の付いた軒の深い、銅葺きの入母屋、
「浮御堂」のよな建物が
まさに竹林に抱かれていたとか。
タイムカプセルは同じ内容の2基。
間近に見られるのは「大阪歴史博物館」と、
ここ「松下幸之助歴史館」の二つ。
自然科学分野の鉱物から、
世界6か国語を使った
現代風ロゼッタ石」というのも入ってる。
テープ音源として「動物の鳴き声」「会話」
「いびき、歯ぎしり」「お笑い1970」、
そして
「万国博覧会開会式式次、テーマソング」も。
タイム・キーパーの
プルトニウム原子時計」。
蚊とハエ、
それに微生物以外の動物の実物は、
カプセルには入っていないとか…。

「五千年後の人類は、
 おそらくダメになっているだろうという
 発想から現代の人間の
 精子入れようということになった。
 手足も動かさない、頭も使わない、
 退化した五千年後の人類に、
 活力を与えるために
 七〇年代の優秀な日本人の精子を注入する。」
って話は、
低温を維持する冷凍機が
ほぼカプセルと同じくらいに
なっちゃうってことで、
実現しなかったのだと伝わる。

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