取りあへず手向山 転害会①

10月5日に毎年行われる東大寺の鎮守社であった
手向山八幡宮
(たむけやまはちまんぐう)
転害会
(てがいえ)を観てきました。

転害会は、奈良時代に八幡宮が東大寺境内に
祭られて以来の古い歴史を持つ祭りだそうです。
転害門」での祭式が中心となっていて、
この名がついたと伝えられています。

手向山八幡宮での祭典は朝9時半から、
間に合わないかなと思っていたのですが、
祭典の途中から見ることができました。

東大寺の僧侶も玉串を奉納される。

神事は5人の神官、3人の楽師
そして、9人の稚児たちが司る。

雅楽が奏でられて、
終始ゆったりと時間がながれる。

終盤にかかって・・・
神殿に掛かる御簾を少し上げ、
「おお~」という声が発せられる。
警蹕
(けいひつ)と呼ばれるもので、
実は神様に発するというよりは、
むしろ参列者に発せられているのだそうです。

「蹕」には行く人を止めるという意味があり、
人々が不敬の行為をしないようにと、
先払いが声をかけて注意をし、
警戒するというのが本来の意味とか・・・

神楽の奉納はなく、神事のみの斎行は、
古来からのお祭りであることを
示しているのだと言われています。

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