ほほえましいピカソの絵

「国立新美術館」での
「巨匠ピカソ 愛と創造の奇跡」
     の展覧会。


ピカソってゲルニカとか「むずい」作品で、
とっつきにくいというか。
ほわーんと見ちゃいけないんやなんて思い込み、
  勝手に敷居を高くさせていました。


「ピカソ美術館は、ピカソが手元に残していた
 作品群のうち、10代から晩年までの
 約5千点を所蔵し、その創作と一生が描けます。
 最も偉大な芸術家として、一人のスペイン人として、
 20世紀史を語ってくれます」

パリ国立ピカソ美術館長のアンヌ・パルダサリ氏の言葉です。

20世紀史となると、
 やはり難しいんやんかと思わせる。

そんな思い込みを除くためにか??
展覧会には作品と真正面から
向き合ってもらおう意図が伺え、
 解説は少なめにされていました。



顔がゆがみ、
カラダも解体されている。
展覧会のポスターにも
 なっている
《ドラ・マールの肖像》
  1937年 油彩/カンヴァス

解体しても美しさが伺える。
その色づかい。

女性に対しては時に
冷淡だったとも言われる
 ピカソ。。



ただデッサンやブロンズ像など、
造形をとことんまで追求したピカソの表現方法は、
描く対象の造形を論理的に
 理解しようとしたのだとも思えます。



アートグッズコーナーの
直前に掲げられた作品。


《トラックの玩具で遊ぶ子ども》
  (1953年)

ちょっと日本的な幾何学模様。
この絵葉書はゲットしましたよ。
そう買いたかった作品でしたので。






《デッサンするクロード、
 フランソワーズ、パルマ》
 (1954年)


こちらは、、、
かなり構成が
仕掛けられていますが、
無心に遊ぶ子どもたちの姿は
ほほえましく。。




ピカソのシンプルな線って、
天才的な構成バランスがありますね。
ピカソの飽くなき挑戦の系譜をたどると。。
「限界は存在しないんだよ」という
メッセージを感ぜずにはいられませんでした。


美術館を一度見ておきたいということで、
おとずれた少し不得意なピカソ。
すこし親しめるようになったかも・・・



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