京都モダン建築祭2022 聖アグネス教会
絵葉書より
レンガ造りのゴシック様式が
特徴の、聖アグネス教会
聖アグネス教会は、
日本聖公会京都教区に所属の教会で、
1923年(大正12)年10月に
平安女学院の生徒・教職員による
教会として認可されたものです。
当初は京都聖三一教会の聖堂で、
日曜日には聖三一教会の会衆と
礼拝時間を区分して
"主日礼拝"が行われいましたが、
1930年に聖三一教会が
聚楽廻中町へ移転した後は、
その聖堂を受け継ぎました。
日本聖公会の
京都地方部の大聖堂として、
1898年(明治31に竣工献堂式、
"聖三一大聖堂"と命名されています。
1959年の平安女学院短期大学の
新校舎起工式の一枚、
1943年に寄宿舎が移転され、
その時にもとあった教会入口は
取り壊されたのですが、
取り去られた状態の教会の
西側面が映る貴重なもの。
こちらは大正末期、
下立売通に沿い大正館、幼稚園…
市電の軌道と停留所がみえる。
東南隅に説教壇があるが、
1931年の大改修で失われています。
第二次大戦中においては、
軍需資材置場に充てられたり、
戦後は占領軍将兵の礼拝に…
京都教区の中心となる主教座聖堂、
聖アグネス教会という地域の教会、
平安女学院の礼拝堂という、
Cathedral、Parish Church、
Chapelとしての3つの役割を担う、
稀有な存在の信仰活動の拠点なのです。
立教学院初代校長も務めた
アメリカ人建築家 ジェームズ・
マクドナルド・ガーディナー
の設計によるものです。
外観は煉瓦造のゴシック様式の
三廊式バジリカ型で、
袖廊の小さい左右非対称の礼拝堂
烏丸通りに面する東北角にある
三層の鐘楼が特徴です。
内部は小屋組みの梁など、
材木を剥き出しのデザイン。
絵葉書より
明治期のキリスト教会の
特色を伝える、
聖アグネス教会の聖堂
南東角には礼拝準備室"ベストリー"
南西角の八角形に張り出す
洗礼室"バプティストリー"など、
明治期のキリスト教会堂の
特色を伝えています。
聖堂内にはバラ窓のほか
ステンドグラス窓の装飾、
大部分は竣工当初のものが
残されています。
パイプオルガンは、
1981年に設置されたもの。
★ 京都モダン建築祭 公開データ ★
聖アグネス教会
公開日時 : 11月11日(金)-13日(日)
11日・12日 10:00〜16:00
13日 13:30〜16:00
公開エリア: 聖堂内
竣工年 : 1898年(明治31)
改修年 : 2021年
構造・規模: 煉瓦造、三廊式パシリカ・
地上1階
設計 : ジェームズ・マクドナルド・
ガーディナー
施工 : 不詳
所在地 : 京都市上京区烏丸下立売角
【京都市指定有形文化財】
施工 : 不詳
所在地 : 京都市上京区烏丸下立売角
【京都市指定有形文化財】