蟇股彫刻を往く⑥ 北野天満宮~十二社連棟
北野天満宮には菅原道真のと同じく
異郷で不遇の死を遂げられた方々、
その御霊をお慰みするため、
連ねて祀られた社があります。
祀られている数は十二柱。
「崇道天皇社」
早良親王のことで、
京都御霊神社の御祭神。
藤原種継 暗殺事件に連座した
として廃され憤死した親王。
早良親王 崩御11年経ってから、
後の平城天皇である
皇太子 安殿親王に御悩があり、
世人は早良親王のたたりであると…
崇道天皇と追贈されたという。
「吉備大臣社」
『吉備大臣入唐絵巻』をみると、
22歳で遣唐使として入唐、
聖武天皇の御世735年に帰朝。
吉備真備が御霊になぜ
連ねられているのか?
玄昉とともに重用された真備、
藤原広嗣は飢饉や地震など、
世が乱れたとして、
疎まれていたとも…
蟇股には梅と松に鶯か。
「橘逸勢社」
橘逸勢も遣唐使にもなった人。
承和の変の首謀者の一人として
捕らえられ、伊豆に流される途中
遠江でなくなったとされる。
「寛算社」
道真を慕う僧侶 寛算入寺を祀る。
道真の後を追い自らも雷となり、
岩となって落下したとの伝説あり。
歯痛平癒の神としても知られる。
「大門社」
災難除け・難問解決の神とされる
大門内供奉が祀られています。
内供奉というのは、「昔、
宮中に奉仕した高徳の僧」のこと。
十二社連棟にはそれぞれ
蟇股彫刻がみられますが、
ここの意匠は「万年青」、
「寛算社」と意匠違いのようです。
「太宰少貳社」
親族への誹謗を理由に太宰少貳
として太宰府に左遷された、
藤原広嗣を祀る。
「老松社」には見返りの虎。
なぜ松でないのか…
どうも扁額の蟇股には松。
「淳仁天皇社」
世に淡路の廃帝といわれ、
白峯神社の祭神でもあります。
こちらのは伏した虎の蟇股。
「文太夫社」の前には桃。
「藤太夫社」には獅子。
世が乱れたとして、
疎まれていたとも…
蟇股には梅と松に鶯か。
「橘逸勢社」
橘逸勢も遣唐使にもなった人。
承和の変の首謀者の一人として
捕らえられ、伊豆に流される途中
遠江でなくなったとされる。
「寛算社」
道真を慕う僧侶 寛算入寺を祀る。
道真の後を追い自らも雷となり、
岩となって落下したとの伝説あり。
歯痛平癒の神としても知られる。
「大門社」
災難除け・難問解決の神とされる
大門内供奉が祀られています。
内供奉というのは、「昔、
宮中に奉仕した高徳の僧」のこと。
十二社連棟にはそれぞれ
蟇股彫刻がみられますが、
ここの意匠は「万年青」、
「寛算社」と意匠違いのようです。
「太宰少貳社」
親族への誹謗を理由に太宰少貳
として太宰府に左遷された、
藤原広嗣を祀る。
「老松社」には見返りの虎。
なぜ松でないのか…
どうも扁額の蟇股には松。
「淳仁天皇社」
世に淡路の廃帝といわれ、
白峯神社の祭神でもあります。
こちらのは伏した虎の蟇股。
「文太夫社」の前には桃。
「藤太夫社」には獅子。