イケフェス大阪2017 泉布観その3 玉座へ
泉布観いざ2階へ…
ここには玉座と呼ばれる
天皇行幸のための、
御座所があります。
2階の廊下…
実はここも板張りにペンキにて、
デザインされています。
2階北側東室の「玉座の間」。
大きな鏡のついたマントルピース、
そして真っ赤な壁に圧倒されます。
明治天皇は泉布観に
3回行幸されていますが、
こちらの内装は1893年(明治31)の
行幸に合わせて改装されたものです。
ちなみに明治天皇初めての行幸は、
1868年(明治元)の二条城へのもの。
この間だけ照明は壁面に、
というのも天皇のお姿を
あまりハッキリと拝顔するのは、
控えようとするが当然のことだった、
そんな時代を伝えています。
カーテンボックス
松と鳳凰の装飾。
二代 川島甚兵衛により
制作されたものです。
行幸再現のときの写真。
大阪歴史博物館に残る玉座。
昭和初期頃の泉布観内部
左は『明治天皇御上陸之所』碑。
1872年(明治5)明治天皇は、
京都から船で淀川を下り、
ここにお着きになられました。
こちら北西室
ここの暖炉にはイギリス製の
装飾タイルが使われています。
床の模様はペンキで描く。
ヴィクトリアン・タイル
と呼ばれるだとか…
銅板転写の技術を応用し、
平板な素地に植物などの
下絵を転写したタイル。
かなりカーテンは劣化も
激しいのですが、
復元することはかなり難しそう。
2階のベランダへ
建物正面にある車寄せの
上部のベランダ天井には、
手の込んだ幾何学的な装飾。
なかなか入れないエリアにも…
洗面所とか…
北隣にあるのは旧桜ノ宮公会堂。
1871年(明治4)に創業の
金銀貨幣鋳造場が昭和初年に
建て替えられる際に、
泉布観敷地内に正面玄関を、
保存移築されたもの。
こちらは龍山石ということで、
同じトスカナ式柱だが、
泉布観の花崗岩とは
趣をかなり違います。