イケフェス 2016〜 道修町の製薬ビルたち


生駒ビルヂング、青山ビル、
伏見ビル…このあたりは
道修町(どしょうまち)」。
神農さんがおられるあたりは、
薬屋さんが軒を連ねてはります。

41 武田道修町ビルさんは、
武田製薬さんの杏雨書屋
休日特別開館されてました。



「杏雨書屋」(きょううしょおく)の、
杏雨とは
杏林(医学)を潤す雨の意。

5代 武田長兵衞さんは、
関東大震災で貴重な典籍が灰燼
となったのを残念に思い、
日本・中国の本草医書を、
私財をもって購入した文庫。



ビルの設計は片岡建築事務所の
松室重光という人で
武田薬品とは関わりが深く、
武田長兵衛 の自邸も彼の設計です。

煉瓦色タイルがモダンデザインを
引き立たせていてます。



軒飾りなど…見所が多いのです。


向かいにあるのは
大日本住友製薬ビル」。

[海老江製薬所の再現模型]
ガラス越しに展示が見れましたが、
こちらは休日公開がありませんでした。

[医薬品の製造に使用の蒸留缶]
ふだんも屋外から見れるような
スペースなのだそうです。


植え込みの間を入り込むと…
そこには旧大日本製薬ビル
テラコッタらしいアーチ。

なかなか近づけないけど、
見所のひとつです。

次の角にあるのが
40 田辺三菱製薬株式会社本社ビル」。
2015年4月に誕生した
地上14階、地下2階の免震ビル。
イケフェス2016参加ビルです。

1678年にさかのぼる創業、
近年の統合を経て

田辺三菱製薬」に。



玄関では「たなみん」がお出迎え。
性別 =>不明
生息地=>ハグハグの森
性格 =>穏やかでマイペースだが

     正義感が強い

「フワフワ真っ白な毛に覆われた、
 大きな青い手を持つ妖精」
とか…


ちなみに田辺三菱製薬の企業ロゴ、
青い手のひら」なのです。

田辺三菱製薬史料館」を
見せてもらいました!
トップにあった像は、
こちらの史料館の神農像です。

「基準手動天秤」などズラリ。

「勅許看板」
1700年(元禄13年)頃
いわゆる
「宮内庁ご用達」を示すもの、
田邊屋五兵衛さんだから、
旧田辺製薬のロゴは、
丸5つだったのです。

ブドウ酒発売元看板

1889年(明治22年)頃
薬用ブドウ酒類発売元の額、

小売店に掲げられていた看板。

日の出鶴銅板額1923年(大正12年)
本庄工場(大阪市北区本庄川崎町)で、
日の出鶴印ヂアスターゼの製造開始。

当時の薬のポスターなどなど…
肝油とはタラやサメ、エイの
肝臓から抽出した脂肪分のこと。
小学生のころには、
肝油ドロップなるものが、
流行ってました。



ネストン」のポスターには、
清水崑さんの河童が登場。
メチオニン
とビタミンB1と調剤、
お酒を飲む人に」。
こんな販促グッズもあったとか…



※メチオニンとは?
 必須アミノ酸のひとつで、食事から栄養分として
 摂取しなければならない成分。
 硫黄を含んだ含硫アミノ酸で、肝機能を高めたり、
 アレルギーの原因となるヒスタミンを
 抑える働きがあります。
 不足すると利尿能力が低下するため、
 むくみが生じます。

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