旧広島文理科大学 本館をたずねて


虎次郎のひろしま歩き バイブル、
ブースカさんの「ぷらぷら日記」に載ってた
広島大本部跡地 に灼熱の陽射しのもと、
汗だくになりながら辿り着きました。

広電宇品線 電停 日赤病院前を降りると、
木立がにょきっとしているのが、
広島大学本部跡地」である
広島市内で残された数少ない大規模未利用地。

イチョウ並木がかつての
大学キャンパスの名残を伝えています。

広大な跡地に残るのが1929年に開学した
広島文理科大学の本館。
1931年に建てられた鉄筋コンクリート3階建て、
玄関ホールの柱や腰壁に更紗
(さらさ)
呼ばれる岐阜県産の大理石が張られています。

正面玄関周りのアールは、
花崗岩を砕いてつくられた人造石。
そして外装はスクラッチタイル

1945
(昭和20)年6月に一部が
中国地方総監府に接収されたのち、
原爆により外郭を残して全焼した被爆建物です。

学生、教職員、東南アジアからの留学生など
134人が犠牲となったそうで、
暗闇の中を負傷者が手探りで脱出する際、
壁面のタイルに血痕が残されたそうです。

大学は終戦翌年には
講義・研究が再開されたそうですが、
1949年には広島高等師範学校などとともに
広島大学」に統合され、
研究・教育施設が不足する中にあって
「広島の知」を支えた存在でありました。

南向きは「アメリカフウ」の並木道。
アメリカフウはモミジバフウともいうとか。
フウは漢字で書くと「楓」。
これをカエデとも読むのでよく混同される...
広島大学には学部の木なるものがあり、
その区別がキャンパスの話題になったのだとか。

ところで…
なぜ鹿のブロンズ像なのだろうか???
いろいろ調べてみたんだけど、
よくわかんない。
アイストップとして設置」なんだそうだが、
宮島さんのお使いかも知れないな。
でも さびしそうな表情...
建物辿った時を見つめるかのようでした…


ぷらぷら日記.82 「東千田公園」編

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