大大阪をあるく15 日本基督教団 大阪教会
















日本のプロテスタント教会の中で
最も古いとともに、
まさに正統さを誇るといわれる
「日本基督教団 大阪教会」

アメリカ人宣教師 ゴルドンにより
1874年に創設された
「梅元町公会」をルーツに持つ。





















近江兄弟社の創業者で
アメリカ人建築家の
W.M.ヴォーリズ の設計は、
ひと際目を引くクラシックな
赤レンガ建築のなかでも
ずっしりとした重厚感もたらす。
















近江兄弟社
滋賀の近江八幡で活動をはじめた
キリスト教事業を展開するミッションで、
建築設計は事業を支える経済的基盤であった。

あのメンタームの発売元として有名だが、
ヴォーリスは音楽にも造形が深く、
教会ではオルガン奏者として、
自ら作曲を手がけたこともあるという。

礼拝堂に入ることはなかったが、
日本では数少ないタイプの
リードオルガンが今なお健在だそうだ。


















1922年に建造されたこの教会は、
戦火はくぐり抜けだが、
1955年の阪神・淡路大震災では
半壊の憂き目に遭った。
8ヶ月の修復工事の末に復活している。
















過剰な装飾を削ぎ落したロマネスク様式。
重厚なアーチや美しいバラ窓など、
観るものを圧倒させるものがあるが、
しばらく眺めていると、
いつしかホッコリとさせられるものがある。

















「大阪基督教会堂居隅之首石」
紀元千九百二十一年九月とある。


















建築年:1922年(大正11)
聖堂 鉄骨煉瓦造3階建、
尖塔 鉄骨鉄筋コンクリート造6階建
設計:ヴォーリズ建築事務所
【国登録有形文化財】

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