大大阪をあるく18 三木楽器 開成館


















「三木楽器 開成館」
三木楽器は西日本最大規模の総合楽器店、
もともとは1825(文政8)年に
「河内屋佐助」として創業した貸本業。
1885年4月から四代目当主の
三木佐助氏から楽器販売を手がける。


「書籍 楽器
 大阪開成館
  三木佐助 」の左文字に刻まれる。


















唱歌集の販売やオルガン、バイオリンと、
音楽の近代化に大いに寄与してきた企業。
四代目はあの『赤とんぼ』の
作曲家の 山田耕筰 と親交があって、
かつてあった3階のホールで、
作曲講座もしていたことがあるらしい。
三木露風 作詞の『待宵草』の楽譜は、
この三木楽器が出されたのだという。

昭和初期の「三木オルガン」も置いてあり、
空間そのものが昭和の匂いを感じさせる。
















心斎橋筋に面する部分は、
アーケードの雑踏にまぎれて見落とす。
北側に回ると縦線が主張する















ドイツにあるピアノ製作会社の建物の
外観がモデルなんだそうだが、
1989年に改修したときに、
改めて外壁は信楽の
特注タイルで貼り直されたらしい。



















植物レリーフのテラコッタ装飾


心斎橋筋側の玄関上部の
ステンドグラスが見事で、
天井のデザインも重厚さが
建設当時のまま残されていました。


























こちらは事務所側の玄関部分。




















「大阪開成館三木佐助商店」
建築年:1925年(大正14)
鉄筋コンクリート造4階建 地下1階
設計:増田建築事務所(増田清)
【国登録有形文化財】



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