タイムスリップ大阪万博 その19 「みつめあう愛」



大阪にある岡本太郎 さんの
パブリックアート
「みつめあう愛」
見てきました。

太郎 さんは、
「芸術の大衆化」について、
「ラジオ、テレビに見られるように、
 大量に生産され、
 ひろく一般の身近に
 ふれるものこそ価値がある
」と。

太郎さんは「太陽の塔」のあとに、
まわりの静止をあえて振り払うように、
太郎の安売り”を始めている。

この「みつめあう愛」という陶版画は、
1988年9月にダスキンさんの
デザインマットのCMに出演。
その縁で大阪江坂にある
ダスキン本社を彩ることになったもの。

通りからは見えないが
誰もが行き来のできる
パブリックアートとして存在。
1990年の作品だ。

近代建築の無機質な合理性に対し、
絵画、彫刻の純粋芸術のもつ
" 遊び "をぶつける
建築空間に新たな生活の
ふくらみを持たせるという理念は、
建築の中に多くのレリーフ壁画を
生まれていく。

岡山駅の「躍進」にはない、
太陽っぽい目が“みつめあう”。

岡本太郎さんは1975年に
にらめっこ』と題した
エッセイ集を刊行されています。
続いて、
1980年に『にらめっこ問答』、
1981年には
『人生は夢にらめっこ問答』。

『にらめっこ問答』には、
人と人との、あるいは自分自身との
生命の瞬間のぶつかりあいと、
そこで交わされる生命の交歓を
象徴するコトバが “にらめっこ”。
そのキンチョーがほぐれて
“みつめあう” ことになったのだろうか?
“みつめあう” アートの前で、
待ち合わせスポットとして、
交歓に期待を膨らます時間を
創り出している。

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