賢治と絵本原画の世界

神戸の大丸ミュージアムで
「絵で読む 宮沢賢治展

 ―賢治と絵本原画の世界―」
 夏休みの終わりごろからスタートします。。

宮沢 賢治 といえば『銀河鉄道の夜』 挙げる
虎次郎ですが、、
実は生前に出版されたのは、
『春と修羅』『注文の多い料理店』の、
      わずか2冊のみ・・・・・

なくなられた後のいわゆる「没後評価」で、

 多くの作品に多くの画家がの絵とあわさって、
創造力がより刺激され多くのシーンが描かれました。
絵柄によって物語の印象は変わるものですが。。
絵画作品としても面白い作品がならぶようです。











スズキコージ
「オツベルと象」
 1993年、
 くもん出版















和田誠
「注文の多い料理店」
  2004年、
  岩崎書店 








賢治 の作品は童話でありますが、
決して「ちゃん向け」の児童文学ではありません。
幅広い年齢層に人気があるのは、
さまざまな生き物、時には「モノ」「現象」にまで
 その息吹を感じさせるところに理由が
       潜んでいるのだと思います。



ところで、、、賢治 の作品に

「月夜のでんしんばしら」
 というの知っていますか?


 「ド ッ テ テ ド ッ テ テ ド ッ テ テ ド
  で ん し ん ば し ら の ぐ ん た い は
  は や さ せ か い に た ぐ ひ な し
  ド ッ テ テ ド ッ テ テ ド ッ テ テ ド
  で ん し ん ば し ら の ぐ ん た い は
  き り つ せ か い に な ら び な し」


童話の世界の軍歌、、
ちょっと今の時代からすると違和感があります。



電信柱を軍隊のように見立てたのは面白い着目ですが、
レーニン時代の社会主義のイメージを思わせます。
ロシア帝国はシベリヤに電信柱を走らせ、

その気候風土さえ操ろうと
真剣に考えていたことがあったようです。


宮沢 賢治 の研究家がいうに 思想の変化を感じさせる作品と
 位置付けられています。


話がややこしくなってきました。。
うまく話がまとめられないので、挿し絵の話にもどります。



こちらは、
虎次郎が持っている
『宮沢賢治の魅力』
長岡輝子さんの
朗読の
ジャケットです!!

童話らしい
かわいらしさが見えます。













賢治直筆の水彩画が  
こちらの挿絵です!!

後で色をつけたのは、
賢治の弟清六さんですが、

モノトーンだと
もっとコワイ印象だったかも??

作品の深層は
こんな感じだったのかも知れません。。








こちらは
明治初期の電信柱


明治初期の浮世絵に
 あるもので、、
なんと。。
松の木が
そのまま使われています。


ユニークだけど
夜見るとこわいかも!




三代目・広重の
「東海名所改正道中記・
       程ヶ谷」








絵で読む 宮沢賢治展
―賢治と絵本原画の世界―


2008年8月27日(水)
   → 9月8日(月)
大丸ミュージアム神戸





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