iza KAMAKURAⅡ 鎌倉五山 円覚興聖禅寺の解脱門
円覚寺の三門
北条時宗の子 貞時の時代に
書かれた伏見上皇の勅筆、
"円覚興聖禅寺"の扁額を掲げる。
鎌倉屈指の山門であり、
神奈川県指定重要文化財です。
楼上には十一面観音や十二神将、
十六羅漢像が安置されているとか。
現在の山門は1785年(天明5)、
開山の無学祖元没後500年の年に
大用国師により再建されました。
三門の「三」とは三解脱,
空、無相、無願を象徴していて、
涅槃の世界である佛殿へと入る前、
諸々執着から"解脱"されるための門。
"空"は万物は因縁によっておこる
仮の相であり実体はないということ。
ブッダの言葉を伝える最古の書
『スッタニパータ』にも
「常に、
世界は空であることを観ぜよ」と。
"無相"は事物や現象は非存在であり、
本来は空であるということ。
"無顔"は因縁によって
生じたものではなく、
生ずることも滅することもない…
「主人公の宗助は、親友・安井から
内縁の妻・御米を奪い、
その罪の意識から
ひっそりと暮らしていたが、
ある日、大家の板井から
安井の消息を聞いた宗助は心を乱し、
鎌倉の禅寺の門をくぐる」
夏目漱石の『門』の一節。
神経を病んだ夏目漱石は、
円覚寺塔頭に止宿たそうで、
「山門を入ると、
左右には大きな杉があって、
高く空を遮ぎっているために、
路が急に暗くなった。
その陰気な空気に触れた時、
宗助は世の中と寺の中との
区別を急に覚った。
静かな境内の入口に立った彼は、
始めて風邪を意識する場合に似た
一種の悪寒を催した」
心して三門を通ると、
身体中に貼り付いた
色眼鏡がとれていくというが…
初層内側の重量感のある虹梁、
大瓶束に見惚れていて…
これぞ禅宗様だな〜〜と
感じ入ってしまっていました。
神奈川県の国宝で
左右には大きな杉があって、
高く空を遮ぎっているために、
路が急に暗くなった。
その陰気な空気に触れた時、
宗助は世の中と寺の中との
区別を急に覚った。
静かな境内の入口に立った彼は、
始めて風邪を意識する場合に似た
一種の悪寒を催した」
心して三門を通ると、
身体中に貼り付いた
色眼鏡がとれていくというが…
初層内側の重量感のある虹梁、
大瓶束に見惚れていて…
これぞ禅宗様だな〜〜と
感じ入ってしまっていました。
神奈川県の国宝で
唯一間近で見ることのできる
洪鐘(おおがね)道の石段。
1301年(正安3年)に北条貞時が
国家安泰を祈願して鋳造したもの、
1301年(正安3年)に北条貞時が
国家安泰を祈願して鋳造したもの、
円覚寺の境内は広大過ぎて、
最後に残してしまい、
挫けてしまいました…
挫けてしまいました…
いつの日か心を落ち着かせて、
ゆっくりと訪ねたいと…
ゆっくりと訪ねたいと…