太子霊場めぐりvol.7 太子像のこと~摂政像


聖徳太子の姿で一番有名なのは、
日本銀行旧C一万円券でしょう。
"サンド&愛菜ちゃんの博士ちゃん"
昨日5/7の放送でお札のことが
話題になってましたね…
紙幣の肖像には髭男とか…
御物 聖徳太子二王子像
宮内庁の御物が元になっています。
ただ本像が当初から太子像として
制作されたとは断定できていません。

《木造 聖徳太子坐像》
 法隆寺聖霊院 秘仏


太子500回忌を期しての造像、
袈裟を着けずに笏を執るのを
"摂政像"と呼ぶそうですが、
聖徳太子の時代に
笏の使用は後世のものでは?
服装はその時代のものか?

諸説あるのですが…
往時を偲ぶお姿として
肖像と太子信仰を
辿っていきます。

太子信仰の高揚により、
太子尊像の安置するための
法隆寺聖霊院に祀られていて、
中央の厨子に聖徳太子尊像、

左の厨子に太子の
長子である山背大兄王
(やましろのおおえのおう)

兄弟皇子の殖栗王(えくりおう)

右の厨子には、太子の兄弟皇子
卒末呂王(そまろおう)

高句麗僧・恵慈法師

御命日法要による
毎年3月22日のお会式
限定で開扉されるのですが、
奈良国立博物館 特別展
「聖徳太子と法隆寺」
間近で見ることができました。

法隆寺秘仏の絵葉書のは、
御厨子におられる太子との
向き合うポジションです。
この太子像昭和の終わりに
解体修理が行われました…

思わぬ発見…胸元に仏像の影。
像を解体してみると、
蓬莱山の上に立つ救世観音像

「半開きになった口のところに
 観音の頭部があるということは、
 聖徳太子が経典の内容を説いて
 聞かせるその言葉は、
 観音菩薩の言葉そのもの
でも
 あるんだよということを、
 そういう形で表現したんだと…」

秘仏とは6月20日まで奈良博で、
お会いすることができます。
東京国立博物館での東京展は、
7月13日~9月5日の予定です。

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