ウチナー・グスクを征く⑦ ユンタンザミュージアム
「ユンタン」とは、
沖縄の方言で
「楽しくおしゃべりをする」。
最終入館17時半滑り込み(T_T)
世界遺産の座喜味城跡の
パネル解説を駆け足に…
今回のグスクを征くは、
ほとんど駆け足だったので、
来年こそはもう少し
おベンキョーしてから、
各地を訪れたいと思います。
紅いもとサトウキビ…
「農業発展に尽くした二人」
薯は佐久川清助さん、
品種改良により1892年に
佐久川サクガー種を
作り出した人。
もう一つはサトウキビ。
しかし明治以前は、
島ウージと呼ばれる
細くて節も多いもの。
ユンタンザウージは
楚辺村の比嘉次郎さんが
何年も品種改良したもの。
島ウージの比べ成長が
二倍以上となって、
明治年間に沖縄本島全域、
また大正時代になると宮古や
八重山まで普及しました。
伝統的なすまいの
配膳にもイモ。
ほぼ主食はイモ…
宮古島には芋ヌ主御嶽という
御嶽があるほどで、
過酷な環境でも育つので、
島民を飢餓から救った存在、
イモは祀られる存在でした。
沖縄は、暴風・干ばつに
常に打ちひしがれて、
いわゆる五穀の欠乏に
嘆く日々が続いたそうです。
ミュージアム前にあった
「サーターグルマ」馬や牛の
力でローラーを回し、
サトウキビを搾る仕組み。
こちら読谷山ミンサー、
「グーシ花織」とも呼ばれ、
綿糸を用いた細帯で、
絹糸や綿糸で織られます。
シャリンバイや琉球藍などで
染められたもの。
絶滅寸前でしたが、
1964年に復活されたとか…
信仰に関する展示…
貝などにも神が宿ると
信じられていました。
葬送に使われる
龕(ガン)とダビガチャ。
棺を墓まで運ぶ朱塗りの
輿(こし)の龕、
「猫が死体の上を
飛び越えると腐敗せず、
洗骨ができなる」
通夜には遺体を囲んで
ダビガチャが吊されるそうです。
その後 亀甲墓へ…
カーミスクーバカと呼ばれ、
住宅にも勝るとも劣らない
ミュージアムには
参考再現されていて、
中に入ることができました。
厨子甕が並べられますが、
砂利が敷き詰められた
特別な場所に安置され、
数年で自然に白骨化。
それを待って洗骨し、
厨子甕に納めるそうです。
座喜味城跡前にも。
ミュージアムの裏手には、
多くの厨子甕がありました。
ガジュマルの木の側にも…
信仰の場であったのかも
知れません。
見どころ満載のミュージアム、
次回はゆっくりと廻りたいと
思います。
次回は美ら海へ…