なにわの末社めぐり 博労稲荷神社


御堂筋沿いにお正月になると
大きな絵馬が並ぶ「難波神社」。
樹齢400年以上の楠の大樹は、
大阪市指定保存樹第一号になっています。

ビジネス街にあるので、
社殿の後ろにはビジネスビルがそびえる。
左手に見える朱のお社が今回の主役、
博労稲荷神社(ばくろういなり)」です。
江戸時代には鎮座地にちなみ
「上難波宮」とか「仁徳天皇社」
称していたようです。
ただ「稲荷社」とか「稲荷宮
として知られていたようで、
大坂でも随一の繁華の地であったことで、
芝居や見世物小屋などが軒を連ねていて、
多くの参詣者で賑わったそうです。

浪速の町の繁栄にともなって、
船場の商家の中心地となったことで、
いなりへの信仰が深まったそうです。
『摂津名所図会』にはこうあります。
大坂一覧の時はまずここに詣ずるなるべし
境内でひときわ賑わっていたのが、
今の人形浄瑠璃文楽座の名称の
元となった「稲荷社文楽座」があったところ。

ここのお稲荷さんはなかなかのスレンダーで、
稲荷ファンには憧れの存在なのだそうです。

船場商人での信心は衰えることなく、
2012年に48年ぶりに復活した
船場まつりの神輿」では、
商売繁盛の願いを込めて、
ヤーレ船場、ソーレ船場」という掛け声で
せんば心斎橋筋を練り歩くそうです。

「難波神社」は、
反正天皇が大阪府松原市に
柴籬宮
(しばがきのみや)を開いたとき、
父の仁徳天皇をご祭神として
創建されたと伝えられています。

その後、天王寺区上本町に遷座され、
豊臣秀吉が大坂城を築城したのち
天正年間(1583年)になって、
現在地に遷座されてきました。

お正月に御堂筋沿いに
並べるられる巨大絵馬。
どれも愛らしい姿...

「商賣繁盛」

不況脱出」...
いかにも船場らしい。

毎年7月21・22日に行われる
夏祭りは「氷室祭」といい、
カチワリ氷が配られるってのも、
大阪らしい...

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