虎次郎おとなの散歩 東福寺 三門
「ふだん見られない京都に会う」の冬版、
第46回京の冬の旅 非公開文化財特別公開。
「東福寺」という名は、
最大の寺院である東大寺、
最も隆盛を極めた興福寺、
奈良の伝統ある二つの寺院から
一文字ずつもらってつけられたとか。
臨済宗東福寺派大本山の禅宗寺院だ。
最近は秋の紅葉時期には
多くの人でにぎわいを見せる。
鎌倉時代に九条道家(くじょうみちいえ)が
創建した禅宗寺院には、
「伽藍面(がらんづら)」と称された
威容を偲ばせている。
高さ約22メートルは、
室町時代再建の禅宗三門のなかで
日本最古にして最大の門。
山門ではなく三門とは、
空門・無相門・無作門の
三解脱門(さんげだつもん)の略のこと。
市内一望の楼上からは京都タワーを臨む。
須弥壇中央に「宝冠釈迦如来像」、
脇侍に「月蓋長者」「善財童子」、
「十六羅漢像」が安置されている。
本尊華厳釈迦尊像 脇侍 月蓋長者・善財童子 |
三門楼上十六羅漢像(第九戎博迦尊者) |
三門楼上十六羅漢像(第八伐闍羅弗多羅者) |
柱、梁、そして天井にみられる
飛龍や天女の極彩色の絵は、
明兆(兆殿司)およびその門人
寒殿司の筆と伝えられている。
三門楼上内部 |
三門楼上天井絵(迦陵頻伽) |
三門楼上大虹梁 |
大仏様、禅宗様、和様の三様が
たくみに組み合わさったつくり。
両脇に階上へのぼる山廊は
かなりの急勾配だったので、
寒かったが汗が飛び出た!!
足利義持によって書かれたのだが、
「妙」の字の女偏が「玄」になってる。
禅宗の寺院なので
文字も「女人禁制」ってことに…
「妙」の異体字で実際にある字とか。