鉄道切符唯一の船旅〜宮島航路

青函トンネルと瀬戸大橋の開通が
1988年の春のことだった。
駅から出なくても、
北海道・本州・四国・九州の
日本列島に行けることになった。


永らく「宇高連絡船」として
四国との「架け橋」を担ってきた航路が
3月 26日の運航を最後に撤退が受理された。
旧国鉄の連絡船からちょうど今年が100周年、
これを区切りとしたかどうかは不明だが、
「宇高」の歴史に幕が下ろされる・・・

だったが・・・
その後撤退表明が取り消され、
現時点では
平成22年 度の高速道路無料化の
予算を活用すべきだとかの主張で結論は先送り。
紆余曲折ありそうだし、ちょっと訂正しておく!

















晩年の国鉄が運行していた航路は、
「青函航路」「宇高航路」
そして広島県呉市と愛媛県松山市を結んでいた
仁堀(にほり)航路」、
そして唯一残る「宮島航路」の4ルートだ。

広島遠征の定番で宮島に行ってきた。




















宮島航路は、
現在の山陽本線などを建設した当時の私鉄、
山陽鉄道によって1930年に
   整備が進められたもの。

ところで航路にも
「営業キロ数」というのが定められている。
実際の運行距離は2キロぐらいあるそうだが、
並行する広電グループの
「宮島松大汽船」との絡みで、

1キロで170円ってことになっている。

JRの「鉄道連絡船」なので
「青春18きっぷ」で乗ることができる
    唯一の船旅ということになる。
















ただ「大鳥居に大接近!!」
横断幕がかかるのでJRの方が人気。
JR西日本宮島フェリーには日中は、
海から参拝ができるというフレコミの
「大鳥居便」というのが運行されている。





















進行方向の右側に座るのがおススメだ。
どちらかというと1階席に居て、
近づいたら風を感じながらの
   「海上参拝」
がグー。

この日の午前中の満潮は9:43で、
鳥居がヒタヒタになってるのは
初めての体験となった。

宮島観光協会のサイトには
「年間潮汐・潮見表」というページがあって
潮汐(ちょうせき)と潮位が調べられる。

嚴島神社が海に浮かんで見える潮位の目安は、
250cm 以上
干潮で大鳥居の根元まで歩いて行けるのは、
100cm以下になる時だそうだ。
鳥居の外は潮干狩りができる。
ただ大鳥居のより奥は神域として、
潮干狩りが禁じられているので、、、



















紅葉の名勝であるが、
桜もなかなかすばらしい。
1407年に建立された
和様・唐様を融合の五重塔は
高さが27.6mある。




















ところで。。。
なぜ「嚴島神社」の
社殿は海中に社が
建てられているかというと、
原始宗教のなごりで島全体が
神の島として崇められており、
陸地では畏れ多いということで
このような造りになったのだそうだ。





   春の宮島大満喫の桜日和の一日となった。


※「仁堀航路」
 呉線仁方駅と予讃本線堀江駅を結ぶ連絡船。
 1982年7月1日廃止。
 営業キロ70キロ、実キロ約38キロ。



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