神戸の洋館 旧ハンター住宅

神戸市立王子動物園のなかには
「北園」エリアっていうのがあります。
実はこれは1950年に
この地で開催された
「日本貿易産業博覧会」通称 神戸博 を
今に伝える唯一の遺産でもあります。















「北園」エリアは
「海運ゾーン」ということになっていて、
「東北館」「九州館」「帝国酸素館」
 などといったパビリオンがあったらしい。
















 「開会以来初めての日曜日をむかえ
  19日の神戸博第1会場は、
  中小学生の団体や家族ずれピクニックを
  兼ねたアベック が春日和の会場にドット訪れ、
  入場者約 3万5千の入りを示した。
  ほとんど整備された序曲、資源世界、
  生産などの本館、20の特設館などは、
  熱心な観覧客で満員。
  汽車、ジープ、飛行塔などの子供 の楽園は
  子供だけでなく大人達も大喜びで淡屋のり子、
  キドシン一座の出演する屋外大演芸場が
  ギッシリ人で埋まった。」

神戸新聞の3月20日付の
紙面にはこんな記事がおどっていたらしい。

「野外劇場」は1977年まで
 動物園内に残っていたとのこと。



翌年に跡地利用として諏訪山動物園が
移転してきたのが「王子動物園」

その「北園」エリアの北東に
神戸異人館のなかでも最大の規模を誇る
  「旧ハンター住宅」があります。

動物園訪問のもうひとつの理由は、
洋館めぐりってことだったんです。




















もともは異人館街である
神戸市中央区北野町にあったのですが
1963年(昭和38)に
  この地に移ってきたようです。

北野町にはいまでも在りし日の名残で
「ハンター坂」があるとのこと。


英国人であったE.H.ハンター氏は、
範多財閥・日立造船の創業者でありました。
日立造船の前身である「大阪鉄工所」
1881年(明治14)に現在の此花区、
大阪安治川岸の地からのスタートでした。


















旧ハンター住宅
は木骨れんが造2階建で、
風格を感じさせる塔屋がついています。
屋根は石綿スレート葺で当時としては、
先駆的な建材として用いられたようです。



















この洋館も当初はベランダがあって、
 開放されていたようです。
そう明治村で紹介した
「ヴェランダ・コロニアル」だったようです。

日本の風土に適さないとの理由で、
窓がはめこまれましたが、
窓枠のデザインが
新たな印象を与えています。











明治村にある
「神戸山手西洋人住居」
 2009/10/01ブログ






玄関ホール、書斎、食堂、応接室などがあって、
それぞれ部屋の上には
「ブロークン・ペジメント」と呼ばれる
    額縁があるそうです。
ブロンズのシャンデリアなど豪華絢爛で、
階段の踊り場には、英国から取り寄せたという
美しい色模様ののステンドグラス。


















旧ハンター住宅の内部公開は、
4月、8月、10月の年3回なんだとか。

次は桜が咲く頃に訪れてみたい
      
(・ω・)v

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