百舌鳥古墳群をあるく④ 定の山古墳


ニサンザイ古墳の北方約500m、
城の山公園と名づけられた
古墳公園になっています。

ただの土まんじゅう?
1950年代までは周濠の跡も
水田の畦にクッキリと
残っていたそうです。


ところで…
百舌鳥古墳群をめぐるなら、
自転車がオススメですよ。

さかいコミュニティサイクル
中百舌鳥駅前サイクルポート、
中百舌鳥駅前の北口エリアに
あります。

南海堺東駅、堺駅、JR堺市駅
などにも乗り捨てもできる
サービスでして…
1日300円で利用できます。

カードに5回分をチャージ!
5日分だと1,000円になります。
追加100円で電動自転車
グレードアップできるとか…
マップももらいました。

御堂筋線
南の終点駅「なかもず」、
南海の急行は停まらない
訳は真っ直ぐ「なんば」まで
乗ったままにしてほしいから。

泉北ニュータウンに通ずる
泉北高速鉄道もここで接続。
南海運営になったこともあり、
乗換時間もかなりスムーズ。

乗換駅としてのターミナルは、
その昔は南海ホークス
中モズ球場で知られる外は、
西高野街道沿いに
町並みがある程度の
寂しい場所だったとか。

球場の起源は1935年整備の
中百舌鳥総合運動場」。
野球場が建設されたのは、
1939年頃だったようで、
当初は1軍公式戦も
開催されていました。

1950年に「昭和の大阪城」と
呼ばれた大阪スタジアム
なんばにできた後は、
ナカモズは2軍の本拠地に、
モズがタカになれるか?
なんて言われていました。

当時を偲ぶものは、
ほぼありません(T_T)

高層住宅の間の公園部分、
やはり手がかりなし。

1949年に
中百舌鳥運動場前駅が開設、
あまり使われなかったこともあり、
1958年に廃止…
ただ住宅事情が変わって、
1964年に旧駅跡地に
白鷺駅」として
復活されています。

定の山古墳」に戻ります。
1968年の土地区画整理で、
墳丘が著しく変形。

発掘調査をもとに公園として
復元保存されたものです。



葺石と埴輪列の存在
確認したとか…

墳丘中央に埋葬施設の
可能性のある粘土の塊も…

今や地元のオアシス、
梅がほころんでいました。

大阪の俳人 松瀬青々の句碑。
「百舌鳥野のこのあたり
以前は広漠たる寒地ばかり
僅かにうねり曲った 
狭い農道や畦道つたいに
百姓は米麦やそ菜づくりに
懸命であった。

青田の空高く白鷺が乱舞し 
麦秋の頃には揚雲雀 
百舌鳥の猛りををちこちに  
さながら
野鳥の楽園でもあった。」

桜が咲くときに、
ふたたび訪れようと思う。


「定の山古墳」

・帆立貝形古墳・墳丘長約69m、後円部径55.6m、
 高さ約7m
・5世紀中頃
・堺市北区百舌鳥梅町1丁

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