世界遺産・石見銀山へ⑤ 五百羅漢へ
石見銀山でひときわユニークな場所、
石窟「五百羅漢」。
お目当てのひとつはココ!!
銀山で働いて亡くなった人々の霊や、
わたしたち祖先の霊を供養するためにと、
地元の人々、大森代官所の役人、
そして八代将軍 吉宗の次男
田安宗武(むねたけ)の援助で
田安家奥御殿の女中など
多くの人々の寄進によるもの。
完成には25年を費やし、
1742年に発願されて、
ようやく1766年(明和3)に
完成したものです。
羅漢像は現在の
温泉津町(ゆのつちょう)福光(ふくみつ)の
石工 坪内片七と
その子および一門のてによるもの。
写真撮影ができませんでしたので、
HPから転載してきます!!
さまざまな表情とその姿勢。
当時の人々はここにお参りすれば、
亡き父や母、わが子の面影にあえると...
「五百羅漢」とは、
お釈迦様に従っていた
五百人の弟子のこと。
世間一般の感情や欲情は
超越しているものの、
菩薩の境地には達せず
我々人間と仏との間の存在です。
石窟の前を流れる
銀山川の支流に架かる反橋。
石を組み合わせて造られたもので、
当時のままで今に伝わっています。
この地の水は名水として名高く。
五百羅漢がおられる前からここを湧く水で、
「三百水」という名で親しまれています。
当時の人々は水を桶に担いで銀山に
売り歩いたのだとか...
「一荷三百文」なのでその名があります。