広重《名所江戸百景》(5)四ツ谷内藤新宿

歌川広重《名所江戸百景》 の紹介
 今回が第5回目です。



「四ツ谷
 内藤新宿




江戸四宿(よんしゅく)
一つである
「内藤新宿
 (ないとうしんじゅく)は、
日本橋を起点とした
甲州街道の
  最初の宿場町
です。











はじめ下・高井戸宿が最初の宿場でしたが日本橋から
4里(約 15km)と遠かったため、元禄11年(1698)
信州高遠藩 内藤 若狭守(わかさのかみ)
広大な下屋敷の一部を返還させ、
町屋とともに馬継ぎの施設を設けて宿場が置かれたのが、
日本橋から2里のところの新しい宿場町は、
一部が 内藤家 の屋敷地でもあったので
 「内藤新宿と呼ばれるようになったといいます。

馬の尻をクローズアップした大胆な構図は、
草鞋(わらじ)姿の馬の
足下には「馬糞」が描かれています。

江戸時代には旅人だけでなく近郊の人々が、
この新宿を訪れていました。
お目当ては「馬糞」を肥料のために持ち帰っていたようです。
 まさに新宿名物「馬糞」というわけです。

今や都庁がそびえる新宿四谷ですが、
当時は家は少なく4軒しかなかったので
「四ツ家」と称したところ、
 いつのまにか「四ツ谷」「四谷」になったそうです。

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