トヨタ王國をあるく⑥ クリムトを呼んだ街


東京都美術館で行われた
「クリムト展
ウィーンと日本 1900」

巡回先は豊田市美術館
1995年開館の美術館は、
高台のやや市街から
隔たった場所にある…
虎次郎ももれなく、
汗だくでたどり着く。

話題の
「あいちトリエンナーレ」
ともに10月14日まで…

《ユディトⅠ》1901

黄金の作風で…と
紹介されるクリムト。
1862年、
金工師の長男として
ウィーン近くの
バウムガルデンに出生。
代表作《ユディトⅠ》には、
金を使った初の作品で、
女性のセクシュアルな
魅力の危険性を主張、
と解説されていました。

《ベートーヴェン・フリーズ》

テーマはベートーヴェン
交響曲第9番でこの図は、
歓喜の歌」。
代表作のなかでも特に
重要な作品される本作は、
1902年の展覧会の後に
解体予定だったそうです。

収集家に買い取られ、
オーストリアのウィーン、
分離派会館の地下に
展示されています。

《ベートーヴェン・フリーズ》

漆喰を施した壁面に
描いた「敵対する力」
金箔や貝殻の真珠母貝、
ガラス、貴石などが
埋め込まれた作品。

《オイゲニア・
 プリマフェージの肖像》

東洋の美術品に由来の
モチーフで彩られた壁。
色とりどりの花…
「コスモポリタン
 社会への貢献」
と、
自己評価したクリムト、
そんな意志を強く伝えます。

《女の三世代》1905

コレを見たかったんです。
壁画を除けば
クリムト最大
横約170cm。
背後は灰色と黒の平面、
生命の円環がテーマ。
幼年期、青年期、老年期、
寓意的に表した傑作との、
評価はホンモノでした。

こちらは美術館内の作品
ジョセフ・コスース
分類学(応用) No.3』
ジェニー・ホルツァー
豊田市美術館のための
 インスタレーション
』…

美術館周りには野外作品たち
リチャード・セラ
ダブル・コーンズ》 1988。

金子潤ワイド ダンゴ

アルナルド・ポモドーロ
旅人の柱

ソル・ルウィット
柱のキューブ

室内には…情の時代
「あいちトリエンナーレ」の
の展示がありました。
こちらスタジオ・ドリフトの、
Shylight

植物の花や葉が光量や温度に
あわせて開閉する、
就眠運動」がヒントとか。
下から寝転がって、
という鑑賞ができるもの。

アンナ・フラチョヴァー
アセンション・マーク I

これも現代美術…
新たな境地?
ベンキョウしにくい
ジャンルですわ…

豊田市美術館は、
時代順に作品を並べずに、
所蔵作品を
作家別やテーマ別に
切り口を変えた
展示してきた美術館。

2011年の市制60周年事業
「フェルメール≪地理学者≫と
オランダ・フランドル絵画展」

では、71日間で10万人超え。
そんな実績の積み方が、
クリムトを呼んだのでしょう。

※このブログは美術手帖
過去最大のクリムト展がついに開幕。

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