天満紡績の赤レンガ
環状線で京橋から大阪駅に向かうとき、
よく見える天満の赤レンガ。
NKCの旗がはためく…
そして「中西金属工業」の文字。
かつてあった「天満紡績会社」の
工場棟として明治時代に建てられたもの。
改装された本社棟内部
(中西金属工業㈱HPより転載)
ところで今使っておられる中西金属工業、
自動車関連をはじめとした産業用機械、
電気製品の心臓部を担うといわれる
ベアリング・リテーナーをはじめ、
自動車生産ラインなどの生産ラインのコンベア、
そしてサッシなどの住宅部品を作ってる会社。
天満紡績会社は
1888年(明治20)創業の紡績会社で、
後に“綿の王”といわれた谷口房蔵が
経営する大阪合同紡績への合併を経て、
東洋紡の源流のひとつとなった会社。
天満紡績といえば…
日本で最初に女工らによるストライキが
行われたことで知られています。
サッシが入替えられ2階建てのかつての工場は、事務所として快適に使われているそうです。
反対側に建っているのは、
かつての天満紡績の事務所棟。
1階の壁面はコンクリートブロック積み、
2階はモザイクタイル貼り仕上げ。
昭和初期に現在の外観になったのだそうです。
コンクリートブロックは
明治後半から大正期にかけて、
煉瓦や石に代わる組積造建築の建材として
売り出されていたそうです。
ただ現存する…
コンクリートブロックを用いた例は、
神戸市垂水区の移情閣くらいとかで、
あまり他に例がないとのことです。
「1 階が石造風、2 階はタイル張り、
屋根が寄棟造桟瓦葺という和風づくり。
天井が高く、階段は急勾配、
手すりまわりの古風な意匠などに、
明治の香りが漂う。」のだとか…
ぐるりと路地をまわると赤レンガが続く。
建物内部は柱の数が多く、
上部はV字型で2階床を支えているそうです。
壁面のアーチがなんともいい感じ。
大阪歴史博物館から歴史的建造物指定の
希望の有無を問われたことがあるそうですが、
この指定を受けると内外改装など
工事を制限されることから辞退されたとか。
亀裂の入っているトコロもあるので、
大事に遺してほしいものです。
なんともいい感じの組み合いなのでした。
屋根が寄棟造桟瓦葺という和風づくり。
天井が高く、階段は急勾配、
手すりまわりの古風な意匠などに、
明治の香りが漂う。」のだとか…
ぐるりと路地をまわると赤レンガが続く。
建物内部は柱の数が多く、
上部はV字型で2階床を支えているそうです。
壁面のアーチがなんともいい感じ。
大阪歴史博物館から歴史的建造物指定の
希望の有無を問われたことがあるそうですが、
この指定を受けると内外改装など
工事を制限されることから辞退されたとか。
亀裂の入っているトコロもあるので、
大事に遺してほしいものです。
なんともいい感じの組み合いなのでした。
このブログは中西金属工業株式会社のHP
「明治生まれ赤レンガ館、いまも現役」
「明治生まれ赤レンガ館、いまも現役」
を参考にしました。