みちのく遠征 その8 松島・瑞巌寺

松島の名刹「瑞巌寺」(ずいがんじ)

















もともとは延暦寺に由来する
天台宗だったようですが、
鎌倉時代の1259年に
  臨済宗となったそうです。


そう
独眼竜の政宗像は
この「瑞巌寺」に伝わるものなんです。






















1593年(文禄2年)の政宗が
27歳の姿を再現したものと伝わる。
政宗十七回忌に正室であった陽徳院の
発願により製作されたものだという。

愛姫
(めごひめ)
五郎八
(いろは)とともに
「宝物館」で鎮座
していました。













等身大の政宗の身長は約159センチ。
仙台城の政宗像と比べかなり
     印象が異なりますが、
圧倒される存在感を放っていました。


現在は平成の大修理が行われているので、
禅宗方丈様式に武家邸宅の書院を加えた
桃山形式の国宝の「本堂」などは
見られなかったのですが・・・

















その代わりに
「庫裡」と「大書院」
特別公開されていました。

桃山風の唐草彫刻が
  白い漆喰の上に美しく映える。




















僧侶の住居や台所として
用いられる建物
庫裡(庫裏 くり)」。

唐草や花肘木の彫刻が施されており、
政宗の趣味の良さを今に伝える
東北屈指の桃山建築。
普段は公開をされていない
プレイベートエリアである。

切妻屋根妻入で本瓦葺、
屋根には入母屋屋根の煙出しがある。
天井を張られていない庫裡内では、
見事に組み上げられた梁に驚嘆・・・


大書院にもともと本堂に安置されている
「御本尊」、「開山木像」













 


そして 政宗と忠宗の位牌を間近に見る。
お寺の人の話だと
普段は厨子があけられることはなく、
次の機会は100年以上先になるとか・・・
本堂の新たな改修の機会という意味。















こちらは「宝物館」内に再現されていた
「上段の間・上々段の間」
こちらは5月31日までの特別公開で、
まさにナイスタイミングで体験することができた。















瑞巌寺の塔頭の一つ「陽徳院」の裏手にある
陽徳院
愛姫 の墓堂寶華殿」
2001年から3年をかけて
創建当初の姿に復元されたもの。

坂上田村麻呂の子孫の家柄であったと
伝わる
愛姫 は政宗の正室で、
政宗公との間に五郎八(いろは)姫、
仙台藩2代藩主の伊達忠宗の実母。















圓通院から瑞巌寺に回ってきたので、
松島海岸に向けて総門までの杉木立を歩く。
雨が降っているのもなかなか風情を感じさせる。
















杉木立の奥には洞窟群があって、
五輪塔や笠付塔婆などの墓標が
安置されているらしいのだが、
やはり震災の影響で近づけなかった。

門前の土産物屋はかなり影響があったようで、
復旧に向けて片付けが行われていました。



【東日本大震災】宮城県松島町の状況 写真特集

※宝物、寶華殿 などの写真は
瑞巌寺HPより



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